研究課題/領域番号 |
23320048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 相模女子大学 |
研究代表者 |
岡部 芳広 相模女子大学, 学芸学部, 准教授 (50582152)
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研究分担者 |
岩井 正浩 愛知淑徳大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80036392)
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キーワード | 民俗芸能 / 台湾移民 / 人的移動 |
研究概要 |
研究初年度であったので、まず初めに12月の調査において、沖縄県立図書館や沖縄県立芸術大学図書館にて、基礎的な文献調査をおこなった。それは、沖縄全般の風俗や文化に関するもの、八重山文化に関するもの、八重山の台湾の人的移動・文化交流に関するもの、台湾の風俗や文化に関するものである。それらの文献調査を踏まえ、2月に石垣島での調査をおこなった。石垣島では、石垣市立図書館と、当時まだ閉館になっていなかった沖縄県立図書館八重山分館にて資料調査をおこない、その後、芸能関連、台湾移民関連の聞き取り調査が可能なインフォーマント探しをおこなった。その結果、適当なインフォーマントを得ることができ、次回への調査へとつなげることとなった。研究費を繰越し、9月に与那国島と石垣島で調査をおこなった。与那国島では、旧盆の芸能の調査をし、芸能継承者から演目や伝承方法等について聞き取りをした。またエイサーの角付けも取材し、部落の青年会の芸能伝承における役割について資料を得た。石垣島では、芸能伝承者からの聞き取り、さらには台湾移民の第一世世代への聞き取りをおこない、ある台湾移民のライフヒストリーを得ることができた。これらの調査研究を経て、八重山と台湾との音楽的な関係において、台湾移民の存在が非常に重要で、今後さらなる調査が必要であることが明らかとなった。また、伝統的な芸能については引き続き調査をおこない、台湾との関係の可能性について探っていくこととする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査は順調であり、焦点化するべき問題点も明らかとなりつつある。
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今後の研究の推進方策 |
計画通り、八重山地方の主な島での芸能調査をおこない、併せて台湾において調査をすすめる。 また、石垣島の台湾移民社会についてはさらに調査を進める予定である。
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