研究課題/領域番号 |
23320048
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研究機関 | 相模女子大学 |
研究代表者 |
岡部 芳広 相模女子大学, 学芸学部, 准教授 (50582152)
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研究分担者 |
岩井 正浩 愛知淑徳大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80036392)
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研究期間 (年度) |
2011-11-18 – 2015-03-31
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キーワード | 民俗芸能 / 台湾移民 / 文化交流 |
研究概要 |
9月19日に沖縄県糸満市の「大綱引き大会」調査を行った。糸満は漁業の町で、台湾との交流も歴史的に続いていたことで、調査対象とした。船の櫂を用いたパフォーマンスなど漁業に関連した内容は、台湾との確認が必要である。大漁祈願、家内安全、無病息災が祈願の中心である。 9月20日には沖縄県真栄里の「大綱引き」を調査した。ドラを鳴らす習慣が東アジア共通であることを確認した。沖縄南部のコミュニティで、棒術、シーサーと猿、カヌチ棒の対決、空手、ガーエなどが行われた。祈願は稲の収穫、豊作祈願、子孫繁栄が中心で、糸満とは少し異なるが、稲作伝播に関する芸能の台湾との関連性を確認する必要がある。 2月25日には、石垣島の琉球華僑総会八重山分会の会長及び理事に聴き取り調査を行った。聴き取り内容は、設立の経緯や、現在の活動の状況や問題点などについてであった。 9月に「土地公祭」の調査をする予定であったが、直前に日程が変更になり、調査を行うことができなかった。また、11月の「石垣島祭り」についても調査できなかったことから、来年度の課題とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「土地公祭」の調査が、天候不順による中止、直前の日程変更の理由で、2年連続調査できていない。婦人部の踊りについて、振付の問題など、聴き取り調査が不足している。 また、台湾での調査が行えていない。
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今後の研究の推進方策 |
「土地公祭」、「石垣島祭」での「龍踊り」の取材が必要であり、最終年度である26年度には必ず行うものとする。また、台湾での調査を行う必要があり、現在計画立案中である。琉球華僑総会八重山分会の諸活動や、会員への聴き取り調査をさらに進めていく予定である。
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