本プロジェクトの完成年度である2013年度の活動実績は以下のとおり。 海外調査は以下のとおり。小嶋菜温子・渡辺雅子:アメリカ(ワシントン・NY)、韓国(ソウル)。渡辺雅子:アメリカ(サンフランシスコ)。高橋亨:ドイツ(ミュンヘン・シュツッツガルト)。青木慎一:ドイツ(ミュンヘン)、スイス(ジュネーブ)、アメリカ(オレゴン、サンフランシスコ、シアトル)。海野圭介:アメリカ(NY)。 国内調査(調査者)は以下のとおり。京都国立博物館―4月期(小嶋菜温子・海野圭介・髙岸輝・青木慎一)。徳川美術館(小嶋菜温子・海野圭介・渡辺雅子・若杉準治・松岡知華)。京都国立博物館―6月期(小嶋菜温子・高橋亨・海野圭介・髙岸輝・稲本万里子・若杉準治・松岡知華・青木慎一)。岡田美術館(小嶋菜温子・佐野みどり・渡辺雅子)。徳川美術館・蓬左文庫(小嶋菜温子)。広島・耕三寺(佐野みどり)。島根県立美術館(髙岸輝)。奈良国立博物館・大和文華館(稲本万里子)。個人所蔵家宅・宇治市源氏物語ミュージアム(青木慎一)。 対外的な活動は以下のとおり。座談会「世界の源氏物語絵」『アナホリッシュ 國文學 4号』(小嶋菜温子・高橋亨・髙岸輝)。国際会議「二重の異文化としての中世」でパネル報告「幻の「源氏物語絵巻をめぐって―日本中世・近世の古典享受と絵画化」(小嶋菜温子)。立教大学日本学研究所主催:国際シンポジウム「幻の源氏物語絵巻をもとめて・続」(7月28日)を開催。その成果は、論集「幻の源氏物語絵巻をもとめて」(高橋亨・佐野みどり・小嶋菜温子編、思文閣出版)として今秋刊行予定。 当初計画したライデン大学での調査(某大学による悉皆調査のため閲覧停止)を除き、予定以上の広範囲での活動を行うことができた。新たな課題である、朝鮮通信使由来の故宮コレクションの行方についても、研究協力者:李愛淑氏(韓国国立放送大学教授)・金ヨンチョル氏(全州大学教授)等と連携しつつ、「幻の源氏物語絵巻」解明のための調査研究の一環として追及を続けたい。
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