研究課題/領域番号 |
23320058
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
入口 敦志 国文学研究資料館, 研究部, 助教 (80243872)
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研究分担者 |
花田 富二夫 ノースアジア大学, 法学部, 教授 (00110205)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 絵入刊本 / 古版画 / 仮名草子 |
研究概要 |
「絵入刊本年表」「仮名草子年表」作成のためのデータ収集と整理を行った。 また研究の成果として、下記のとおり発表した。 1、研究発表:入口敦志「仮名草子に見る和様化の諸相」(平成25年7月、韓国国立中央書図書館交流会)。入口敦志「日本の木版刷り表紙模様について―嵯峨本を中心に―」(平成25年10月、国際シンポジウム韓・中・日古版画国際学術大会、於、韓国古版画博物館)。2、単行本:花田富二夫『仮名草子集成』51巻(平成26年3月、東京堂出版)。3、論文:入口敦志「明清版本は日本においてどう和様化されたのか ―日中韓の比較からみる十七世紀の諸相」(平成26年2月、『アジア遊学』171号) 平成26年3月6日に、当科研の主催で「絵入本科研ワークショップ」を開催した。これには畢春玲(ハルピン工業大学)を招待したほか、国内外16人の参加を得、7人の研究発表を行った。ここでは国内外の研究者相互の意見交換を行ったほか、絵入刊本の調査と収集に関わる情報の共有をすることができた。入口は「絵入刊本研究の意義―夢の形象から考えてみる―」と題して、当該科研の意義付けと成果の報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究の基礎となる「絵入刊本年表」「仮名草子年表」作成のためのデータ収集は、当該年度においてもアルバイト等の作業によって順調に蓄積と整理を行った。 研究成果についても、口頭発表、論文、単行本等として発表し、広く国内外の学界に周知することができた。また、当該科研主催の国際ワークショップを開催し、研究者相互の意見交換と情報共有を行うなど、有意義なものとなった。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度も「絵入刊本年表」「仮名草子年表」作成のための基礎的情報収集を、アルバイト作業を通じて行う。 日中韓の各種所蔵機関において、絵入刊本の収蔵状況や書籍の調査を行う。 集積したデータの分析を通して得られた研究成果については、口頭発表、論文などのかたちで積極的に発表を行う。
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