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2011 年度 実績報告書

英文学教育の理念・目的および方法に関する体系的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23320060
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

高橋 和久  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (10108102)

研究分担者 阿部 公彦  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (30242077)
富山 太佳夫  青山学院大学, 文学部, 教授 (70011377)
丹治 陽子  横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90188459)
原田 範行  東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (90265778)
キーワード英文学教育 / 英語教育
研究概要

(1)協力者ネットワークの構築
英文学教育およびそれとの関連における英語教育について関心をもっている研究者の数は残念ながらいまだ限定的である。したがって、4年計画の初年度となる平成23年度は、協力者ネットワークの構築に力を入れた。具体的には、日本英文学会関東支部春期大会において、原田(研究分担者)司会のシンポジウム「学会は研究・教育のために何ができるか?--日本英文学会関東支部の将来構想」において、丹治愛(連携研究者)が本研究の趣旨を「英文学教育の理念・目的および方法についての組織的検討」というタイトルのでもとで発表し、日本英文学会関東支部のなかで、英文学教育プロジェクトのためのネットワーク構築を呼びかけるなど、日本英文学会各支部への働きかけを行った。
また、『英語青年』元編集長の津田正氏を研究会に招いて、協力者候補者に関する有益な情報をいただくとともに、協力者を募集するためのアンケート作成についてサジェスチョンをいただいた。
(2)英文学教育の理念と方法論
高橋(研究代表者)は「イギリス小説と批評の研究」において、英文学教育という面に留意しつつ、今年度に出版されたイギリス小説の研究書を総括した。また、メンバー全員で全国の大学の英文科のHPを通読し、(英)文学教育の理念についての記述を収集し、それをいくつかのカテゴリーに整理する作業を行った。丹治陽子(研究分担者)を中心とする横浜国大教育人間科学部教員3名で、教育学部のなかでの英文学教育の理念および実践例を視察するために広島大学を訪問し、意見交換を行った。さらに、原田(研究分担者)は、連合王国のロンドン大学、ケンブリッジ大学を訪ね、留学生を念頭に置いた英文学関係の各種特別プログラムなどを視察した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

協力者ネットワークの構築の面でも、英文学教育の理念と方法論の研究の面でも、おおむね順調に進んでいる。ただし、1年目に実施する予定だったアンケートについては、回収率を高めるためのアンケートの方法が定まっていないため、実施が遅れている。

今後の研究の推進方策

今後の目標は、協力者ネットワークの構築を目的としたアンケートを早急に実施すること、また、英文学教育の理念と方法論の研究の面では、日本英文学会の支部横断的なシンポジウムを計画することによって、取り組みをより組織的なものとすることである。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] イギリス小説と批評の研究2012

    • 著者名/発表者名
      高橋和久
    • 雑誌名

      英語年鑑

      巻: 2012年度版 ページ: 3-10

  • [雑誌論文] 黒い影、帝国の陰2012

    • 著者名/発表者名
      冨山太佳夫
    • 雑誌名

      <終わり>への遡行-ポストコロニアリズムの歴史と使命

      巻: 1 ページ: 23-49

  • [雑誌論文] Translation or Transformation : Japanese Reception and Adaptation of Eighteenth-Century English Literature2012

    • 著者名/発表者名
      Noriyuki Harada
    • 雑誌名

      英米文学評論

      巻: 35 ページ: 1-19

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『スー』と『アッ』のテクスト論2011

    • 著者名/発表者名
      阿部公彦
    • 雑誌名

      WEB英語青年

      巻: 4月号 ページ: 18-27

  • [雑誌論文] 『怪人二十一面相』はなぜ『ですます』なのか2011

    • 著者名/発表者名
      阿部公彦
    • 雑誌名

      WEB英語青年

      巻: 5月号 ページ: 41-240

  • [雑誌論文] 宮沢賢治は何を遠慮しているのか?(上・下)2011

    • 著者名/発表者名
      阿部公彦
    • 雑誌名

      WEB英語青年

      巻: 6月号,7月号 ページ: 13-23,2-12

  • [雑誌論文] 動くパノラマを求めて-旅と国家2011

    • 著者名/発表者名
      冨山太佳夫
    • 雑誌名

      近代イギリスを読む

      巻: 1 ページ: 193-254

  • [雑誌論文] ディケンズをどう読むか2011

    • 著者名/発表者名
      冨山太佳夫
    • 雑誌名

      ヴィクトリア朝の文芸と社会改良

      巻: 1 ページ: 11-34

  • [学会発表] 小説における一人称の読み方2011

    • 著者名/発表者名
      冨山太佳夫
    • 学会等名
      日本英文学科中部支部大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2011-10-30
  • [学会発表] ショックと崇高の近代英文学-エジプト、ジャマイカ、リスボンの地震2011

    • 著者名/発表者名
      原田範行
    • 学会等名
      慶應英文学会
    • 発表場所
      慶應義塾大学
    • 年月日
      2011-10-22
  • [学会発表] 言いたいことのない詩人-ウォレス・スティーヴンズの後期作品2011

    • 著者名/発表者名
      阿部公彦
    • 学会等名
      日本アメリカ文学会全国大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2011-10-08
  • [学会発表] 『ピーター・ウィルキンズの生涯と冒険』をめぐって2011

    • 著者名/発表者名
      高橋和久
    • 学会等名
      日本英文学会第83回
    • 発表場所
      北九州市立大学
    • 年月日
      2011-05-22
  • [図書] 小説的思考のススメ-「気になる部分」だらけの日本文学2011

    • 著者名/発表者名
      阿部公彦
    • 総ページ数
      228
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [図書] ロンドン物語-メトロポリスを巡るイギリス文学の700年(河内恵子、松田隆美編)2011

    • 著者名/発表者名
      原田範行(共著)
    • 総ページ数
      236
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会

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公開日: 2013-06-26  

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