研究課題/領域番号 |
23320076
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山下 一夫 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (20383383)
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研究分担者 |
浅井 紀 東海大学, 文学部, 教授 (00102814)
太田 出 広島大学, 文学研究科, 准教授 (10314337)
志賀 市子 茨城キリスト教大学, 文学部, 教授 (20295629)
藤野 真子 関西学院大学, 商学部, 准教授 (20332653)
立石 謙次 東海大学, 文学部, 講師 (50553426)
佐藤 仁史 一橋大学, 社会(科)学研究科, 准教授 (60335156)
緒方 賢一 立命館大学, 言語教育センター, 講師 (60551158)
二階堂 善弘 関西大学, 文学部, 教授 (70292258)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 宝巻 / 民間宗教 |
研究概要 |
第2年となる平成24年度は、初年度の結果を受けて、文献整理と理論分析を中心とした作業を進め、基礎的資料の蓄積を行った。具体的な項目としては以下の通りとなる。 1.収集宝巻資料の補修。コレクションの中でも、明末清初に刊刻された重要な版本については、年度末までに補修作業を完了した。2.収集宝巻資料の撮影および目録作成。前年度に引き続き文献整理班を中心に作業を進め、太田収集分および江蘇朱氏収集資料の大部分の撮影を完了し、目録作成作業に着手した。3.読書会。理論分析班を中心に、前年度後半より着手した『竜華経』テキストの校訂および訳注を進めた。4.中国での実地調査。現地調査班担当者により、整理対象としている収集資料と関わる現地の宗教的芸能活動の調査を行った。5.日本国内所蔵宝巻資料調査。かつて本邦における研究を牽引した酒井忠夫氏・吉岡義豊氏の旧蔵書について調査を行い、後者については基礎的な整理を終えた。6.国内研究集会の開催。春期と秋期の2回に分けて実施し、1.~5.で得られた材料の整理・検討を行った。7.研究成果の公表。現時点で得られているデータや考察結果をもとに、各メンバーが様々な媒体で研究発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、前年度に策定した研究方針に基づいて、おおむね順調に研究を進めることができた。蒐集文献の整理については、当初の計画よりはやく、その大部分の補修および撮影を終えることができ、さらに国内所蔵資料調査についても大きな進展があった。
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今後の研究の推進方策 |
研究は順調に進展しており、第3年となる平成25年度においては、前年度までの蓄積を元に、最終年度に繋げることができるよう、研究の深化に努める。年間を通じて解題目録・校訂作業を中心とした民間宗教経巻資料の整理を進めるが、さらに上半期においてはうち幾つかの資料について補完的な補修および撮影を行うとともに、前年度調査に基づき日本国内所蔵宝巻資料の仮目録を作成、また春期の国内研究集会を開催する。下半期においては中国での現地調査を実施し、秋期の国内研究集会を開催して、研究成果公表に向けた作業を進めるものとする。
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