研究課題/領域番号 |
23320090
|
研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
藤井 洋子 日本女子大学, 文学部, 教授 (30157771)
|
研究分担者 |
片岡 邦好 愛知大学, 文学部, 教授 (20319172)
井出 祥子 日本女子大学, 文学部, 研究員 (60060662)
片桐 恭弘 公立はこだて未来大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60374097)
堀江 薫 名古屋大学, その他の研究科, 教授 (70181526)
植野 貴志子 東京都市大学, その他部局等, 講師 (70512490)
高梨 博子 日本女子大学, 文学部, 准教授 (80551887)
阿部 圭子 共立女子大学, 国際学部, 教授 (90231951)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 解放的語用論 / 母語話者視点 / 西欧と非西欧 / 言語とインターアクション / 社会・文化的場 / ミスター ・オー・コーパス / 場の語用論モデル |
研究概要 |
2012年4月、Journal of Pragmatics の特集号 “Emancipatory Pragmatics” のPart 2が発行された。 2. 2012年4月、第1回打ち合わせ会議(於:日本女子大学)を行った。 3. 2012年5月、米国(バークレイ)にて、Journal of Pragmatics 特集号 Vol. 3, Vol. 4の編集会議及び研究発表(井出)を行った。 4. 2012年6月、韓国(ソウル)で開催されたWCSEL-1にて研究発表(藤井・阿部)を行った。 5. 2012年8月、ドイツ(ベルリン)に於いて開催されたSS19にて研究発表(植野)を行った。 6. 2013年1月、アメリカ・カリフォルニア大学バークレイ校にて、「解放的語用論に関するバークレイ・ワークショップ」を開催。井出、片桐、片岡、堀江各研究分担者が出席・研究発表を行った。また、海外研究協力者のScott Saft氏、Jacob Mey氏、Intachakra氏、Jef Verschueren氏などが出席、研究発表を行った。 7. 2013年3月、日本女子大学にてMister O Corpus Closed International Workshopを開催。アジア圏の研究者が集合し、本科研でこれまで収集したMister O Corpusをデータにした研究発表(井出、片桐、片岡、堀江、阿部、植野、藤井)が行われた。また、アジア圏にいる海外研究協力者のKim氏(韓国)、Intachakra氏ほか2名(タイ)が研究発表を行い、多くの知見と討論がかわされ、大きな成果を上げた。 8. この他、各研究者がそれぞれに研究論文等で研究成果を上げた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
語用論の国際的に権威のある学会誌Journal of Pragmaticsの特集号 “Emancipatory Pragmatics”のシリーズの第2集が発行となったことは、このプロジェクトで掲げてきた「解放的語用論」が、国際的に認められたことを表している。また、今後の更なる発展を目指し、アメリカのバークレイ校で開催されたワークショップでは、同学会誌の同特別企画の第3集の発行を目指し、研究発表が行われ、多くの意見交換がなされたこと、また、2013年3月に開催されたアジア圏の研究者たちによるワークショップは、アジア圏の言語文化に関する共通点や相違点を確認することになった。これらは当初の計画以上に実質的な成果をもたらし、今後の更なる研究の進展がこの延長線上に期待できる確信を得る結果となった。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度には以下の計画を推進する。(1) データ公開に向けての最終調整を行い、年度内の公開を目指す。(2) 研究代表者および研究分担者のこれまでの研究成果を取りまとめ、日本語による本を出版する。(3) すでに発行した国際学術雑誌、Journal of Pragmaticsの特集号第2集に引き続き、第3集の編集作業を行う。
|