研究概要 |
1. 調査・増補した文献資料類の多言語データベース(DB)への編入:ラテン語をベースとする文献に就き,対照すべき他文献と共に,DB編入を進めた。又、キー言語であるポルトガル語・ラテン語の正規化用データベースを再度検証し,多言語のリレーションが取れるように修正を重ね,データベースの運用試験を重ね、部分的には一般への供用も行なっている。http://joao-roiz.jp/LGRM/, http://joao-roiz.jp/LGRP/ など(丸山・豊島) 2 日本キリシタン版漢字仮名行草体文献の原本調査:「ぎやどぺかどる」(ミュンヘン・バイエルン州立図書館蔵)などの原本を現地で精査し,書誌学的・文献学的な記述を進展させた。(白井・丸山) 3. 日本キリシタン版漢字仮名行草体金属活字のレパートリ確定:昨年度にほぼ完了した後期キリシタン版単字(一字又は連綿一コマ)レベルの行草体金属活字集成データベースに就き,上記の「ぎやどぺかどる」も含めた原本調査に基づき更に編集・校正を進めて精度を向上させ,日本イエズス会の仮名漢字活字レパートリをほぼ確定した。(白井・豊島) 4. 日本語漢字語彙集成への慶長~寛永期古活字版類の漢字表記語彙の追加:一昨年度に構築を開始した慶長~寛永期古活字版類のテキスト・文字単字画像データベース(DB)は,大部分が昨年度に入力終了したので,若干の増補を行いつつ校正を進めている。(豊島) 5.研究成果を国際学会で発表した他、有数の国内貴重書専門図書館である東洋文庫での書誌学講習会にて招待講演を行った。(岸本・白井・豊島)。又、今年度までの研究成果を単行本「キリシタンと出版」(八木書店刊行)として刊行したが、その後、本書は、今年度(平成25年度)第35回「日本出版学会賞」を受賞した。(2014年5月)(全員)
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