研究課題/領域番号 |
23320101
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
堀 正広 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (20238778)
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研究分担者 |
田畑 智司 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (10249873)
今林 修 広島大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (90278987)
地村 彰之 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00131409)
高口 圭轉 安田女子大学, 文学部, 教授 (50195658)
永崎 研宣 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特任研究員 (30343429)
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キーワード | レキシコン / チャールズ・ディケンズ / コンピュータ / イディオム / 言語・文体 / 18世紀・19世紀小説 / 電子テクスト / インターフェイス |
研究概要 |
本研究の目的は、平成20年度から平成22年度まで採択された科学研究費補助金「多機能搭載型電子版ディケンズレキシコン作成とその活用研究」の発展的研究で、新たな知見と方法によって研究をさらに深化させ、完成させることにある。新たな試みは2つある。1つは研究グループの強化である。ディケンズの言語・文体研究者とWebアプリケーション開発の専門家を加えた。2つ目は世界初の高機能型レキシコンの新たな機能の搭載である。 本Lexiconは冊子体資料ではなく、Webインターフェイスを介してアクセスするデジタルレキシコンとして、2013年度にはインターネット上で公開する予定である。そのために本年度は主に下記の点を中心に研究を行った。 (1)海外で同様のレキシコンをWeb上で公開しているサイトがあるかどうかを調査し、本Lexiconに搭載すべき機能やデザインを検討した。現在、ドイツの文学書ゲーテのレキシコンとアメリカの女流詩人Emily Dickinsonのレキシコンのサイトを参考にしている。 (2)レコード項目に関しては、Dickensの初期の作品.Sketches by Boz, Pickwick Papers、 Oliver Twist,また中期の作品Bleak Houseを完成させた。レコードに含まれる情報は、見出し語、品詞、定義、作品名、章、引用、OEDの引用の有無、コメントなどである。 (3)18世紀、19世紀の他の作家の作品のコーパスは完成しているので、Dickensと18世紀や19世紀の作家との言語文体の違いをイディオムだけでなくコロケーションやことば遊びの点からも比較研究し、著書、論文、学会などで成果を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者及び分担者全員を対象とした発表会及び打合せを3回、また研究協力者との定義入力に関する打合せを2回行った。このような発表会や打合せを頻繁に行うことによって、研究を推進する上での問題点の確認や情報の交換をスムーズに行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度では、インターネット上での公開を視野に入れ、レキシコンのWebインターフェイスのプロトタイプを開発する。これに並行して,プロトタイプに基づくパイロットスタディを、国内外の学会で発表し、問題点や他の機能の可能性を探る。
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