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2012 年度 実績報告書

日本語教育スタンダードにおける漢字力の評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23320102
研究機関筑波大学

研究代表者

加納 千恵子  筑波大学, 人文社会系, 教授 (90204594)

研究分担者 谷部 弘子  東京学芸大学, 留学生センター, 教授 (30227045)
酒井 たか子  筑波大学, 人文社会系, 教授 (40215588)
石井 恵理子  東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (90212810)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード漢字力 / 評価 / 漢字テスト / Can-do statements / 日本語教育スタンダード
研究概要

2012年6月~7月に筑波大学留学生センターにおいて漢字に関するCan-do statements(以下、Cdsと略す)調査を実施し、調査紙の改良を行った。8月に日本語教育国際研究大会名古屋2012および第5回「日本語教育とコンピュータ」国際会議において前年度の研究成果を発表するとともに海外の研究協力者を招聘し、WEB漢字テストおよびCds調査を国内外の教育機関において実施するための準備、打ち合わせ会議を行った。9月~10月に、米国カリフォルニア大学、オーストラリアのメルボルン大学、イタリアのベネツィア大学、ウズベキスタンのタシュケント東洋学大学などにWEB漢字テストおよびCds調査の実施協力の依頼を行い同意が得られたが、WEBテストのためのコンピュータ環境の調査の結果、実施環境が十分でない国・地域があることが分かった。また、海外調査に向けてシステムの安定した運用を図るため、1月にサーバを購入し、WEBテストシステムのフィードバック画面の改良などの改修を行った。1月~2月に米国コロラド大学においてWEBテストを実施したところ原因不明の不正終了が多発したため、計画していた海外調査実施の延期を決め、予算繰り越しの手続きを行った。次年度以降に研究協力を依頼する機関および調査協力者に配布するため2月に中間報告書を作成した。2月~3月に筑波大学留学生センターを中心に国内でWEB漢字テストおよびCds調査を実施し、120名のデータを収集した。3月21日に米国サンディエゴで開催された全米日本語教育学会(AATJ)において研究成果発表および研究協力者との打ち合わせと予備調査を行った。3月28日に桜美林大学で開催された科学研究費助成事業合同成果発表会において研究成果の一部を報告した。2013年度に繰り越した予算により、2013年6月~10月に米国、メキシコ、韓国において海外調査を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

9月~10月に、米国カリフォルニア大学、オーストラリアのメルボルン大学、イタリアのベネツィア大学、ウズベキスタンのタシュケント東洋学大学などにWEB漢字テストおよびCan-do statements調査の実施協力の依頼を行い、同意が得られたが、WEBテストのためのコンピュータ環境の調査を行ったところ、イタリアおよびウズベキスタン等でコンピュータ環境が十分でないことが分かった。また、1月~2月に米国のコロラド大学においてWEBテストを実施したところ、不正終了が多発したため、その原因解明に努めるとともに、計画していた海外調査実施の延期を決め、予算繰り越しの手続きを行った。以上の理由から、当初本年度中に計画していた海外調査の実施が次年度に繰り越されることとなったため。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、当初の研究計画の通り、平成24年度に国内で実施したWEB漢字テストおよびCan-do Statements調査の結果データの分析を進め、テストおよび評価項目、調査項目等の改良を行うとともに、得られたデータの分析、考察などの研究成果の発表に努める予定である。また、上記の改良内容に基づいて、WEB漢字テストが搭載されている日本語テスト集TTBJ(TSukuba Test-Battery of Japanese)に必要な機能追加を行い、より良いコンピュータ環境でテストが実施できるようにする予定である。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (9件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 留学生センターの日本語補講における授業評価 ー2012年1学期の授業評価アンケート報告ー2013

    • 著者名/発表者名
      加納千恵子
    • 雑誌名

      筑波大学留学生センター日本語教育論集

      巻: 28 ページ: 365-392

  • [雑誌論文] 留学生に対する日本語教育のアーティキュレーションの問題 ー2012年5月筑波大学留学生センター日本語補講コースにおけるJ-GAPアンケート調査の結果からー2013

    • 著者名/発表者名
      加納千恵子・魏娜
    • 雑誌名

      筑波大学留学生センター日本語教育論集

      巻: 28 ページ: 105-124

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中国語母語話者の日本語語彙理解に必要な認知的要素 ー語彙能力認知診断テスト開発のための予備調査の結果からー2013

    • 著者名/発表者名
      谷部弘子・孫媛・島田めぐみ
    • 雑誌名

      東京学芸大学紀要 総合教育科学系II

      巻: 64 ページ: 367-376

  • [雑誌論文] 年少者日本語教育における漢字教育 ー学ぶ力を支える漢字力の育成ー2013

    • 著者名/発表者名
      石井恵理子
    • 雑誌名

      JSL漢字学習研究会会誌

      巻: 5 ページ: 1-11

  • [雑誌論文] 日本語の漢字語彙処理能力測定のためのテスト ーテスト項目とテスト形式の検討ー2012

    • 著者名/発表者名
      加納千恵子
    • 雑誌名

      新時代的世界日語教育研究

      巻: なし ページ: 73-81

  • [学会発表] 日本語の漢字力CDSによる評価について

    • 著者名/発表者名
      加納千恵子
    • 学会等名
      日本語教育国際研究大会名古屋2012
    • 発表場所
      名古屋大学
  • [学会発表] 非漢字圏学習者のための漢字の音符の研究

    • 著者名/発表者名
      豊田悦子・アリフムハンマドフィルダウス・加納千恵子
    • 学会等名
      日本語教育国際研究大会名古屋2012
    • 発表場所
      名古屋大学
  • [学会発表] 筑波日本語テスト集(TTBJ)の開発と使用(2)

    • 著者名/発表者名
      加納千恵子・魏娜
    • 学会等名
      第5回「日本語教育とコンピュータ」国際会議
    • 発表場所
      名古屋外国語大学
  • [学会発表] 中上級の漢字語彙処理能力に関するCan-do Statements

    • 著者名/発表者名
      加納千恵子
    • 学会等名
      2012中国日語教学研究会年会
    • 発表場所
      西安外国語大学(中国)
  • [学会発表] Assessment of Kanji Ability in Japanese Language Educational Standards

    • 著者名/発表者名
      Kano Chieko
    • 学会等名
      2013 Annual Spring Conference of AATJ
    • 発表場所
      Manchester Grand Hyatt San Diego Hotel(California, U.S.A.)
  • [学会発表] TTBJについて:公開に向けて

    • 著者名/発表者名
      酒井たか子・小林典子・加納千恵子
    • 学会等名
      言語能力評価の最前線~運用力の評価を目指して~科学研究費助成事業合同成果発表会
    • 発表場所
      桜美林大学四谷キャンパス
  • [学会発表] 日本語語彙能力認知診断テスト ー予備調査の結果ー

    • 著者名/発表者名
      谷部弘子・孫媛・島田めぐみ
    • 学会等名
      日本語教育国際研究大会名古屋2012
    • 発表場所
      名古屋大学
  • [学会発表] 認知診断モデルに基づくWeb日本語語彙テストの開発

    • 著者名/発表者名
      孫媛・島田めぐみ・谷部弘子
    • 学会等名
      第5回「日本語教育とコンピュータ」国際会議
    • 発表場所
      名古屋外国語大学
  • [学会発表] 診断的フィードバックのためのウェブ日本語語彙テストの開発

    • 著者名/発表者名
      島田めぐみ・谷部弘子・孫媛
    • 学会等名
      言語能力評価の最前線~運用力の評価を目指して~科学研究費助成事業合同成果発表会
    • 発表場所
      桜美林大学四谷キャンパス
  • [備考] TTBJ(筑波日本語テスト集)

    • URL

      http://ttbj.jpn.org/

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公開日: 2015-05-28  

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