研究課題
基盤研究(B)
日本人英語学習者を対象とするリーディングスパンテスト(以下RST)を開発した。RSTとは作動記憶容量を測定するテストである。これまで日本語母語話者における外国語または第二言語の妥当性のあるRSTは開発されておらず,本研究で開発されたテストが信頼性及び妥当性のあるものとして最初のものである。1)英語作動記憶容量,2)語彙サイズ,3)文法知識,4)母語(日本語)リテラシーを説明変数とし,5)英語の一般的な読解力,6)特定分野の英語の読解力を従属変数とする共分散構造モデル(SEM)を構築した。このモデルにより,母語のリテラシーに優れた読み手は第二言語による新知識の獲得に優れていることが示された。
第二言語習得研究