研究課題/領域番号 |
23320115
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
榎田 一路 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20268668)
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研究分担者 |
磯田 貴道 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (70397909)
前田 啓朗 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (10335698)
田頭 憲二 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (00403519)
J・J Lauer 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (70263639)
阪上 辰弥 広島大学, 外国語教育研究センター, 特任講師 (60512621)
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キーワード | 英語 / 教育学 |
研究概要 |
本年度の実績について、(1)ポッドキャストに関するもの、(2)デジタルストーリーテリング(DST)に関するもの、(3)協同学習に関するもの、そして(4)WBTを利用した一斉指導と個別学習に関するもの、以上の4点を中心に説明する。 まずポッドキャストに関しては、音声教材52本と、それらを利用した準拠教材を開発・配信した。同時に、開発した教材の内容および配信形態に焦点を当てた成果発表を行った。内容面では、開発した教材のコーパス分析を行うことで、教育効果の高い教材開発に向けての指針を得た。配信形態面では、学習者の携帯電話やスマートフォンへの教材配信を試行し、その効果を検証することで、学習効果を向上させるための配信方法に関する有益な示唆が得られた。 次にDSTに関しては、本年度はまず英語の多読活動の中で試行し、その成果発表を行った。学習の動機付けおよび英語力向上におけるDSTの有効性が確認された一方で、学習者のICT習熟度に対応した授業活動の開発という課題も見いだされた。 協同学習に関しては、本年度は英語ライティング活動において試行し、その成果発表を行った。この結果、学習者の英語ライティング力に大幅な向上が見られ、時間的制約のある大学英語授業において協同学習は高い効果をもたらすことが判明した。 さらにWBTを利用した一斉指導と個別学習に関しては、研究代表者および研究協力者全員が携わり語彙・文法教材の開発を進めた。またこれらの教材を利用して、一斉指導と個別学習の連携による授業実践を試行するとともに、効果測定のためのデータ収集を実施した。この結果、次年度以降の本格実践に向けての体制を固めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ポッドキャスト、デジタルストーリーテリング、協同学習、WBTを利用した一斉指導と個別学習、以上の4点すべてにおいて成果が見られ、いずれも次年度以降の本格実践に向けての有益な示唆が得られたから。
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今後の研究の推進方策 |
今後も当初の計画通りに、ポッドキャスト、デジタルストーリーテリング、協同学習、WBTを利用した授業研究について教材開発および実践研究を進める予定である。さらには、これらを互いに連携させた実践研究を行い、学習者が語学力の伸びを実感できるICT英語指導モデルの構築を目指す。
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