研究課題/領域番号 |
23320115
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
榎田 一路 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20268668)
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研究分担者 |
田頭 憲二 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (00403519)
鬼田 崇作 広島大学, 外国語教育研究センター, 特任講師 (00611807)
前田 啓朗 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (10335698)
阪上 辰也 広島大学, 外国語教育研究センター, 特任講師 (60512621)
J・J Lauer 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (70263639)
磯田 貴道 立命館大学, 文学部, 准教授 (70397909)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 英語教育 / ポッドキャスト / CALL / デジタル・ストーリーテリング / 一斉指導 / 個別学習 / 協同学習 |
研究概要 |
本年度の実績について、①ポッドキャストの開発と配信に関するもの、②ポッドキャストとWBTを利用した一斉指導と個別学習の効果に関するもの、そして③デジタルストーリーテリング(DST)および協同学習に関するもの、以上の3点を中心に説明する。 まずポッドキャストに関しては、音声教材52本(前年度からの累計104本)および準拠教材を開発した。これらをポッドキャストとして一般公開すると同時に、教材の内容や活用実態に関する調査を行った。内容面では、前年度に開始した教材のコーパス分析を発展させ、教育効果の高い教材開発に向けてのさらなる指針を得た。また、海外のポッドキャスト教材開発者との意見交換を通じ、本研究課題の教材を開発する上で有益な知見を得た。さらに、大学生を対象にポッドキャストの活用実態に関する調査を行った。 ポッドキャストとWBTを利用した一斉指導と個別学習に関しては、上述のポッドキャスト教材に映像を付加した教材を、動画共有サイトとオリジナルのWBTシステムを利用して配信し、大学英語教育でのブレンディッド・ラーニングを実施した。また大学院生を対象に、ポッドキャストを利用して授業外で個別学習を促進するための授業実践とデータ収集を行った。これらの実践から、ポッドキャストによる一斉指導と個別学習の組み合わせは、学習者の動機づけと学習量の増加に高い効果があることが確認された。さらに、前年度開発した語彙・文法教材の改訂も行い、引き続き効果測定のためのデータ収集を実施した。 さらにDSTと協同学習に関しては、前年度の成果と反省を踏まえ、引き続き英語の多読活動の中で実施し、その成果発表を行った。また、DSTと協同学習による学びあいの方法論を応用し、上述の語彙教材を利用したデジタルスキットの制作活動を実施し、その成果物をLMSで共有することによる学習効果についてデータ収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ポッドキャスト教材開発、ポッドキャストとWBTを利用した一斉指導と個別学習、デジタルストーリーテリングと協同学習、以上の3点すべてにおいて成果が見られ、いずれも最終年度に成果をまとめる上で有益な示唆が得られたから。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度も当初の計画通りに、ポッドキャスト、デジタルストーリーテリング、協同学習、WBTを利用した授業研究について教材開発および実践研究を進める予定である。さらには、これらを互いに連携させた実践研究を行い、学習者が語学力の伸びを実感できるICT英語指導モデルの構築に向けて、研究成果をまとめる予定である。
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