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2012 年度 実績報告書

コーパス駆動型研究に基づく学習用ドイツ語語彙

研究課題

研究課題/領域番号 23320120
研究機関早稲田大学

研究代表者

岡村 三郎  早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (30009724)

研究分担者 LANGE Willi  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40277752)
SCHARLOTH J.  獨協大学, 外国語学部, 准教授 (70585786)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワードコーパス言語学 / コーパス構築 / データ駆動型 / ドイツ語基本語彙 / ドイツ語教育 / 辞書論 / 造語論
研究概要

インターネット上の種々のコーパスを利用した、学習用ドイツ語基本語彙を選び出すために必要となる十分大規模なコーパス構築は今年度でほぼ完了した。これらダウンロードした大量のデータから不必要なコードを取り去り、他方著者、日付、分野・テーマに関するメタ情報を付与する作業も完了した。さらにこのようにして得られたコーパスを、ネットの種々の書き方に対応できるように最適化するプログラムも完成した。
他方、得られたコーパスの中から基本語彙および分野別ドイツ語語彙を選び出す基準(頻度、安定性、生産性)も確定し、それを得られたコーパスに適用している。その結果は部分的にすでにネット上で提供している。(http://www.basic-german.com/)
さらに両語彙に関し、適切な例文を選び出すための統計的な手法として共起(Kookkurrenz)および例文の困難度(例文の中にこれまで得られた基本語彙が現れる度合い)を基準とすることを決定し、そのプログラムを行った。これにより基本語彙および分野別ドイツ語語彙にふさわしい例文を選出することが可能になった。
なお研究分担者のシャルロート、ヨアヒム(Joachim Scharloth)がドレスデン工科大学教授就任のため平成24年10月に研究分担者としての役割を離れたが、同じくドレスデンに移ったNoah Bubenhoferとともに引き続き研究協力者として本研究に参加しており、平成25年2月にはドレスデンで全員参加の研究会を行い、研究の進め方について合意することが出来た。
さらに研究成果発表の一環として日本独文学会2011年秋期研究発表会で行ったシンポジウム「Grundwortschatz Deutsch(ドイツ語基本語彙)」での発表および新しい研究成果を「日本独文学会研究叢書」の一冊として刊行した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

学習用ドイツ語基本語彙を選び出すために必要となる十分大規模なコーパス構築は今年度でほぼ完了した。これらダウンロードした大量のデータにメタ情報を付与する作業も完了した。さらにこのようにして得られたコーパスを、ネットの種々の書き方に対応できるように最適化する(例えば語頭を大文字にするべきか小文字にするべきか区別する)プログラムも完成した。
他方、得られたコーパスの中から基本語彙および分野別ドイツ語語彙を選び出す基準(頻度、安定性、生産性)も確定し、それを得られたコーパスに適用している。その結果は部分的にすでにネット上で提供している。(http://www.basic-german.com/)
この様に本年度最大の目標であったコーパス構築が完了したので、本研究はおおむね順調に進行中であると考える。

今後の研究の推進方策

これまでにすでに基本語彙を算出しているが、平成25年度前半では基本語彙のための例文および分野別語彙のための適切な例文の算出作業を完了する予定である。これで基本語彙そして分野別語彙の単語リストおよびその例文リストが完成することになる。そしてそれらの結果を25年度中にはオンラインデータベースに入力する。それと並んでドイツ語学習者がウェブで利用することを念頭に、わかりやすいユーザーインターフェースを持つウェブデザインも完成させる予定である。
平成25年度には、選び出された例文の中から、学習用基本語彙及び学習用分野別語彙のための適切な例文を選び、それに日本語の訳を付け基本語彙、分野別語彙辞典編纂の作業を始める。さらにそれらの書籍化に必要になる全体的な構成、紙面のデザインについての計画、実施を進める。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Methoden der Bestimmung des Kernwortschatzes Deutsch2012

    • 著者名/発表者名
      Okamura, Saburo / Willi Lange / Joachim Scharloth
    • 雑誌名

      Okamura, Saburo / Willi Lange / Joachim Scharloth (Hrsg.): Grundwortschatz Deutsch: Lexikografische und fremdsprachendidaktische Perspektiven. JGG: Tokyo.

      巻: 088 ページ: 29-44

  • [雑誌論文] Korpuspragmatische Analysen alpinistischer Literatur2012

    • 著者名/発表者名
      Bubenhofer, Noah / Joachim Scharloth
    • 雑誌名

      Travaux neuchatelois de linguistique (TRANEL), Universite de Neuchatel

      巻: 55 ページ: 241-259

    • 査読あり
  • [図書] Grundwortschatz Deutsch: Lexikografische und fremdsprachendidaktische Perspektiven (日本独文学会研究叢書 088)2012

    • 著者名/発表者名
      Okamura, Saburo / Willi Lange / Joachim Scharloth (Hrsg.)
    • 総ページ数
      83
    • 出版者
      日本独文学会
  • [図書] Datengeleitete Korpuspragmatik: Korpusvergleich als Methode der Stilanalyse. In: Ekkehard Felder / Marcus Mueller / Friedemann Vogel (Hrsg.): Korpuspragmatik. Thematische Korpora als Basis diskurslinguistischer Analysen von Texten und Gespraechen. S. 195-230.2012

    • 著者名/発表者名
      Scharloth, Joachim / Noah Bubenhofer
    • 総ページ数
      580
    • 出版者
      de Gruyter
  • [備考] Datengeleiteter Kernwortschatz Deutsch

    • URL

      http://www.basic-german.com/

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公開日: 2014-07-24  

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