研究課題/領域番号 |
23320121
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
DETEY Sylvain 早稲田大学, 国際教養学術院, 准教授 (00548927)
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研究分担者 |
川口 裕司 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (20204703)
近藤 眞理子 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (00329054)
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キーワード | 外国語教育 / コーパス言語学 / 発音 / 音声学 / 音韻論 / 知覚 / フランス語 / 日本人学習者 |
研究概要 |
2011年度は主に本研究のデータ収集に必要となる方法論の改善にあたった。例えば、データ収集における手順(オンラインアンケート調査)、Moodleのシステム調整、等)、またオンラインの知覚テスト(Labguistic)と結果データ分析、収集したデータのコード処理の方法(具体的には、Praatを利用したTextgridファイル上の文字転写にアルファベット・数字のコードを記入)、コード処理後のデータ処理に使用するソフトウェア(Dolmen)の開発、本プロジェクトの内容および成果を表示するためのウェブサイトの立ち上げなどを行った。以下に詳細を示す。 1) 知覚研究:a) ネイティブスピーカーによる日本語話者のデータの知覚分析(IPFCプロトコルに従った日本語話者の/y/と/u/を、Labguisticを利用してジュネーヴ大学の28名のネイティヴに5段階で評価させた。b) 日本語話者によるLabguisticを用いた知覚テスト(上記a)の知覚テストと同じデータ条件で実施)。分析結果は未公刊。 2) 産出研究:a) 既にコード処理を行ったデータを確認し、(東京外大の既存コーパス中の日本語話者の鼻母音について)、ジュネーヴおよび南仏のフランス語話者が部分的にデータ処理を実施し、複数コード内および単一コード内の不一致について評価したが(Detey, Racine, Zay, Kawaguchi, Kondo & Buscail 2011)、結果は2010年の心理言語学的知覚実験の結果と符合するものであった。b) ツール(Dolmen)の開発と鼻母音に関する基礎分析、c)その他の分析要素に使用するコードの開発とテスト(鼻母音、リエゾン、円唇母音/y/と/u/等)。 3) 研究の促進:a) 本プロジェクトの目的・方法を説明する多言語ウェブサイトの構築、b)会議録、書籍、学会誌)の出版と会議での発表。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
約30名の学生に対し、Internetを利用し全員が同じ条件下でアンケートを実施できるようにするための環境作りはかなり難しい側面が ある。しかしながら今後の努力を続けたい。
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今後の研究の推進方策 |
4回の録音を継続的に行うために必要なインフォーマントを確保することが難しいため、4回とも録音に参加できる人だけをインフォーマントとすることにした。
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