研究課題/領域番号 |
23320149
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
近藤 信彰 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (90274993)
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研究分担者 |
守川 知子 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (00431297)
山口 昭彦 聖心女子大学, 文学部, 教授 (50302831)
後藤 裕加子 関西学院大学, 文学部, 教授 (80351724)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 近世帝国 / イラン / サファヴィー朝 / シーア派 / 遊牧 / 国民国家 |
研究実績の概要 |
今年度は、最終年度にあたるため、追加の調査と研究成果の取りまとめ、国際学会での報告に重点をおいた。イスファハーン大学で行われた聖者信仰に関するワークショップに1名、ドイツ、バンベルク大学で行われたガージャール朝研究学会に1名、モントリオールで開催された国際イラン学会第10回隔年研究大会に1名を派遣し、研究成果を報告した。また、8月にロンドン、2月末にイラン、3月にトルコ・イランにそれぞれ1名ずつを派遣し、最終的な史料調査を終えた。 その他、国内の学会での報告や、日本語の論文発表も行った。まとまった成果としては、昨年度開催した国際シンポジウム"Mapping Safavid Iran"を元にした英文論文集の刊行をめざしており、代表者・分担者がそれぞれ自分の原稿の執筆にあたった。2015年中の刊行を目指して、編集作業に入っている。 もう一つ、成果として予定しているのは、サファヴィー朝期の行政指南書史料、Dastur al-Molukの新校訂本の出版である。これは極めて重要な史料であり、ペルシア語校訂テキスト2つ、英語訳2つ、ロシア語訳一つがすでに刊行されている。しかし、現行校訂テキストは、全体の半分程度をカバーするのみで、また、財務数字の読みにも難が見られるため、サファヴィー朝国制史に関して多大な貢献となる。今年度も作業を続け、また、内容にかかわる研究報告を行った。2016年までの刊行を目指している。 全体として見るならば、過去4年間で、日本のサファヴィー朝研究の底上げを成し遂げ、また、国際的なネットワークの形成に成功したと言える。成果物の刊行をできるだけ早く終え、この成果をもとに、さらなる研究の発展を目指したい。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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