研究課題/領域番号 |
23320157
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
近藤 和彦 立正大学, 文学部, 教授 (90011387)
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研究分担者 |
勝田 俊輔 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (00313180)
姫岡 とし子 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (80206581)
坂下 史 東京女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90326132)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 世界史 / 異文化 / 自他認識 / ヨーロッパ / 連合王国 / 中国 / 文化史 |
研究概要 |
近現代のヨーロッパ人が他者に遭遇し、異質なものの理解を迫られ、あらたな知を獲得する局面でのこした記録に注目し、積極的な史料論により、歴史の再構築をめざすというのが本研究の目的であるが、計画のとおりに進展し、将来にわたって豊かな成果が約束されている。 平成25年度は3年間の研究プロジェクトの最終年度である。第1に、分担者・連携者の全員が参加する1日研究会を計3回、すなわち6月30日、12月1日、1月4日にそれぞれ東京で催して、課題を再確認し、ヨーロッパ人の政治社会、文化衝突と自他認識をめぐる研究の更新をめざした。また全メンバーで緊密な連携をはかるため、メール交信による論点の共有と議論の高度化をはかった。 第2に、3年間のプロジェクトの頂点ともいうべき中国出張を9月19日~26日に実施し、上海および天津の欧米租界、そして北京の日欧公館を現地調査した。ヨーロッパ諸国および日本と中国との外交的・経済的・文化的交渉のモニュメントは、参加者に圧倒的な印象を与え、連夜、活発な議論がおこなわれた。列強が競争的に連携しつつ、とりわけ建築様式について相互にナショナリティを強調していた点はとくに興味をひいた。議論は、帰国後のメール交信、そして12月1日、1月4日の研究会においても継続した。 第3に、以上と並行して、文献と海外調査によるリサーチを重ね、海外の当該分野の研究者と最新情報および意見の交換をおこなった。これらを通じてえられる学術情報を整理し、機器や文房具を購入し、必要な消耗品費と謝金を充当した。第4に、途中経過の覚書も含めて、欧文および日本語論文による発信には積極的に取り組んでいるが、刊行済みのものばかりでなく未刊行のものも多い。たいへん豊かな成果が望める研究プロジェクトであった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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