研究課題/領域番号 |
23320162
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
平田 雅博 青山学院大学, 文学部, 教授 (90181164)
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研究分担者 |
安村 直己 青山学院大学, 文学部, 教授 (30239777)
原 聖 女子美術大学, 芸術学部, 教授 (20180995)
川手 圭一 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50272620)
佐々木 洋子 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (30332480)
西山 暁義 共立女子大学, 国際学部, 准教授 (80348606)
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キーワード | 言語 / イギリス / ケルト / ドイツ / フランス / オーストリア / 言語教育 / 言語政策 |
研究概要 |
本研究は、「言語」を中心としながら、帝国・国民国家の「辺境」における事例を明らかにしていくものである。そのため、共同体と言語の総合的な把握を目的とすると同時に、研究分担者の個別研究の進展を図るものである。 初年度である平成23年度は、研究組織全体での問題意識の共有を強化することを主眼とした。そのために、研究組織内のワークショップとして、6月にピーター・バーク『近世ヨーロッパの言語と社会:印刷の発明からフランス革命まで』の書評を行い、本研究全体の方向性を確認した。また、11月には、西山暁義氏による研究報告「ドイツ時代(1871-1918年)アルザス・ロレーヌ学校教育における「方言」」を行った。 海外からの招聘であるが、7月にトマス・カムセラ(Tomasz Kamusella)氏にお越しいただき、公開研究会(The Cultural and Social History of the Silesian Language)およびワークショップ(Language and Nationalism of Modern Central Europe)を開催し、中東欧の言語状況について議論した。また、2月には、ジャン=フランソワ・シャネ氏を招聘し、「19-20世紀にフランスにおける言語、学校、国民」というタイトルで報告いただき、フランスの学校教育における言語について議論した。 研究組織内外のこれらの活動により、境界地域における「言語」の研究状況について、多くのことが明らかになり、次年度以降の研究の基礎となる。 また、年度当初に予定していたピーター・バーク氏は、震災の影響により来日を願えなかった。次年度以降に招聘を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度であった平成23年度は、研究組織内の問題意識の共有と海外からの講師を招聘し、視野を広げることを目的とした。 当初計画していたピーター・バーク氏の招聘はかなわなかったが、他の講師を招聴でき、さまざまな事例について知ることができた。また、研究組織内での報告も行われ、各人の問題設定も明らかになってきた。 以上のことから、おおむね順調に課題を達成しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降も今年度と同様、組織内のワークショップと海外からの研究者の招聘を軸に研究を進めていく。 来年度は、研究組織内における各人の課題を依り明確にすることを第一の目的としたい。また、今年度はかなわなかったピーター・バーク氏の招聘を予定している。
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