研究課題
本研究は、「言語」を中心としながら、帝国・国民国家の「辺境」における変容について検討していくものである。その際、「辺境」とは、「中心」からの物理的距離ではなく、文化的・言語的近接性、経済的格差などから測られる中心からの格差によって位置付けられるものととらえる。具体的には、ウェールズ、ケルト諸語、フランス辺境地域、ドイツ帝国境界地帯、ハプスブルク帝国、スペイン帝国の中のメキシコなどの事例を扱う。平成25年度は、まず6月15日に研究会を開催し、外部から岡本真希子(津田塾大学)を招聘し、「植民地官僚と現地語学習・通訳育成-台湾語学習雑誌『語苑』を中心として-」と報告をいただき、また安村直己(青山学院大学)による「植民地支配・共同性・ジェンダー:テクスト/モノとしての訴訟文書から」という報告を行った。それぞれ、帝国の「辺境」における言語実践についての報告であり、本研究の議論をいっそう深めることができた。また、9月10日から12日にかけて、帯広畜産大学で合宿を行い、研究組織内全員の報告会を開催した。そこで、今年度が最終年度であることから、今後の研究成果の公開について話し合われた。さらに、2014年2月末から3月にかけて、ジョン・M・マッケンジー(John M.MacKenzie)氏を招聘し、東京および長崎において、2014年2月26日、3月1日、3月4日の計三回の研究会および講演会を開催した。それぞれ研究会において、イギリス帝国とその「辺境」の文化について講演・議論が行われた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (10件) 学会発表 (4件) 図書 (6件)
史海
巻: 61 ページ: 頁未定
共立女子大学総合文化研究所紀要
巻: 20 ページ: 83-121
青山史学
巻: 32 ページ: 19-37
青山学院大学文学部紀要
巻: 55 ページ: 41-61
アジア遊学
巻: 165 ページ: 214-225
歴史評論
巻: 757 ページ: 56-61
巻: 60 ページ: 55-64
思想
巻: 1074 ページ: 71-84
巻: 1074 ページ: 21-35
歴史学研究
巻: 912 ページ: 2-13