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2013 年度 実績報告書

日韓古代人骨の分析化学・年代学的研究と三国時代の実年代

研究課題

研究課題/領域番号 23320173
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

藤尾 慎一郎  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30190010)

研究分担者 山田 康弘  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (40264270)
齋藤 努  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (50205663)
坂本 稔  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60270401)
高田 貫太  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (60379815)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワード炭素14年代 / 炭素同位体比分析 / コラーゲン / 窒素分析 / 人骨 / 三国時代 / 古墳時代
研究概要

①「韓国林洞古墳群出土人骨の炭素14年代測定」嶺南文化財研究院蔵
2013年2月にサンプリングした、5世紀第一四半期から6世紀第1四半期までの人骨である。保存処理のため人骨表面に樹脂が塗布されていたことから、炭素14年代測定の試料となるコラーゲンに影響を与えないようにするため、表面の樹脂の除去を東京大学総合研究博物館放射性炭素年代測定室にお願いした。9点の試料の炭素・窒素分析、炭素14年代測定を実施した。その結果、2点については考古学的知見と整合性をもつ結果を得られたが、ほかの7点は新しい年代を示した。また同位体分析の結果、窒素の値が高いことがわかり水産物との関係がうかがわれた。
②「韓国大邱佳川洞古墳群出土人骨の炭素14年代測定」嶺南文化財研究院蔵
2013年7月にサンプリングした5世紀第1四半期から6世紀第1四半期までの人骨である。コラーゲンの抽出と炭素14年代18点の測定を東京大学総合研究博物館放射性炭素年代測定室にお願いした。その結果、1点以外はコラーゲンの劣化に伴い本来の値を示さない可能性があることがわかった。唯一1点、5世紀3四半期~第4四半期の試料は、較正曲線の平坦な時期にあたり、5世紀前葉から6世紀中頃までのどこかにはいるとまでしか絞り込めない。5世紀後葉という考古学的な推定年代がこの中に収まっているとはいえ、まだまだ実用性に乏しい段階にとどまる。佳川洞の人骨も窒素の値が高いことから、水産物の利用の高さが推定される。
③「韓国新文里遺跡出土試料の炭素14年代測定」東亜細亜文化財研究院蔵
2012年8月に東亜細亜文化財研究院においてサンプリングした2点の試料で、貝層や住居跡から見つかった土器に着いていた炭化物の炭素14年代測定を行った。1点は鉱物に由来する炭素の影響を受けて古い値が出ている。初期鉄器時代の値を示している。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2015-05-28  

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