研究課題/領域番号 |
23320176
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研究機関 | 公益財団法人大阪市博物館協会(大阪文化財研究所、大阪歴史博物館、大阪市立美術館、 |
研究代表者 |
岡村 勝行 公益財団法人大阪市博物館協会(大阪文化財研究所、大阪歴史博物館、大阪市立美術館、, その他部局等, その他 (70344356)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 考古学 / パブリック / ヘリテージ / 遺産 / 国際比較 / マネジメント / 民営化 |
研究実績の概要 |
最終年度はイングランドを中心とする欧州の資料・情報の補足を行いつつ、研究全体の総括を行った。 ①考古遺産マネジメント部門:海外研究協力者のアイチソン氏(英国)、クリスチャンセン氏(スウェーデン)、ドムール氏(フランス)などの協力を得て、欧州21カ国の考古学者比較研究プロジェクト(DISCO)などにより、最新情報を追加し、比較リスト・グラフなど報告書資料を作成した。イングリッシュ・ヘリテージと共同開催したワークショップ「日本とイングランドのパブリック・アーケロジーの諸問題」によって、日英の考古遺産マネジメント、パブリック・アーケオロジーの違いが土地の所有者の遺跡に対する権利の違いに起因する構造を明らかにした。また、英国のMOLA、Wessex Archaeologyなど調査機関の調査により、民営化の実態が日英でかなり異なっていることを明確にした。 ②パブリック・アーケオロジー部門:2010年以降に発行された著作・論考を分析し、同研究のアプローチに市場主義、自由主義経済の影響が濃厚で、批判的アプローチが減少し、教育的、広報的、多義的のそれぞれのアプローチが融合している状況を明らかにした。 ③考古学教育部門:欧州コミュニティ考古学の一大プロジェクトであるNEARCHの活動、その中心的なテーマ「アートと考古学」の内容を分析し、最新の動向を明らかにした。 専門雑誌への投稿のほか、東日本大震災と考古学について、考古学研究会、ロンドン大和日英基金において、被災地の考古学についての発表を行った。上記の活動を含め、3年余りに及ぶ本研究の成果をまとめ、『日本版パブリック・アーケオロジーの探索』(176頁)として刊行するとともに、大阪文化財研究所のホームページで公表した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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備考 |
報告書名は『日本版パブリック・アーケオロジーの探索』としている。
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