研究課題/領域番号 |
23320188
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
煎本 孝 北海道大学, -, 名誉教授 (50124227)
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研究分担者 |
山田 孝子 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 名誉教授 (20293839)
上原 周子 北海道大学, 文学研究科, 専門研究員 (50570008)
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研究期間 (年度) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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キーワード | チベット / 現代社会 / 超域的連携 / 伝統文化 / アイデンティティ |
研究概要 |
本研究は、現代チベット社会における伝統文化・アイデンティティの形成と維持のメカニズムを解明するという全体構想のもと、中国領チベットと世界各地に点在する難民社会とを結ぶ超域的連携の形成とそれに係わる伝統文化・アイデンティティの動態を、インド、欧米のチベット難民社会、欧米に設立されたチベット仏教センター、そして中国領チベット地域社会との関係に着目しながら、フィールドワークに基づき、文化人類学的視点から明らかにすることを目的とするものである。 平成25年度においては、研究代表者(北海道大学、煎本孝)は、インド国、ヒマチャル・プラデシュ州、ダラムサラのゲールク派仏教僧院を中心とする超域的連携の形成に関して、平成24年8月に集中的フィールド調査を行い、さらに、ジャム・カシミール州、チョグラムサルのチベット難民キャンプにあるゲールク派仏教僧院、カルマ派仏教僧院を中心とする超域的連携の形成に関して、平成25年2-3月に集中的フィールド調査を行った。研究分担者(京都大学、山田孝子)は、インド国、ダラムサラのチベット難民コミュニティにおける超域的連携の形成に関して、平成24年8月に集中的フィールド調査を実施し、また、チベット文献図書館においてチベット難民関係文献資料の閲覧、収集を行った。研究分担者(北海道大学、上原周子)は、中国、青海省海東地区のチベット社会におけるチベット語の言語教育の実体と超域的連携の形成に関して、成25年7-8月に集中的フィールド調査を実施した。 これらの調査研究に基づいた資料整理、分析の結果、インドおよび欧米のチベット難民コミュニティと中国領チベット社会の間に、仏教僧院、欧米に設立されたチベット仏教センターを核として、情報ネットワークを通した超域的連携が形成され、チベット人としてのアイデンティティが維持されていることが明らかにされた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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