研究課題/領域番号 |
23320190
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
本田 洋 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (50262093)
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研究分担者 |
仲川 裕里 専修大学, 経済学部, 教授 (10311250)
秀村 研二 明星大学, 人文学部, 教授 (60218724)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 文化人類学 / 韓国 / 生き方 / ステータス / グローバル化 |
研究実績の概要 |
平成26年度は4年間にわたる本研究の最終年度にあたる。研究代表者・分担者は,過去3年間の研究成果を踏まえて各自の分担課題についての補充的な現地調査と資料収集を実施するとともに,研究成果の取りまとめにあたった。その一部は項目13に示した通りである。また,研究代表者は研究分担者の協力を得て研究成果の総括に当たった。 本研究の計画段階で設定した仮設的展望は,グローバル化と新自由主義的経済体制への編入を前提として,主流志向に作用する2つのベクトル,すなわち主流志向の身体化・再編成・再生産とこれに対する内省的批判・代案(オルターナティヴ)的実践が交錯し折衝される場としての生き方を探求しようとするものであった。これに対し,本年度の課題研究と総括を通じて,一方で一元的な主流志向自体の分裂,他方で主流志向と代案志向の相互浸透が近年顕著になりつつある状況を,それぞれが担当する課題について共通して確認することができた。具体的には,代案的な生き方を求めた農村への移住における生き方の分化とコミュニティ的関係性への多様な参与(本田),プロテスタント系諸教会における成長主義の限界と差別化された生き残り戦略の模索(秀村),プロテスタント教会に違和感を抱く信者のカトリックへの流入(秀村),早期海外留学から多様な形態の国内外早期英語教育への転換(仲川),さらには公教育への代案的プログラムの導入を含む教育実践の多様化(本田・研究協力者)等を挙げることができる。本研究を通じた民族誌的発見として,特にこの点を強調しておきたい。 研究成果の詳細は,『韓国朝鮮文化研究』(東京大学大学院人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究室)15号に特集として掲載する予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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