研究課題/領域番号 |
23320191
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
鏡味 治也 金沢大学, 人間科学系, 教授 (20224339)
|
研究分担者 |
森山 幹弘 南山大学, 外国語学部, 教授 (50298494)
中谷 文美 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (90288697)
長津 一史 東洋大学, 社会学部, 准教授 (20324676)
金子 正徳 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 外来研究員 (50435541)
津田 浩司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (60581022)
|
キーワード | 生活用品 / 消費様式 / 国民文化形成 / インドネシア |
研究概要 |
本研究は、インドネシアを主な研究対象地、隣国のマレーシア、シンガポール、フィリピンを比較対照の事例として、各国内での消費様式や生活必需品の共通度、普及度を検証し、それが国民文化や民族文化の形成に果たす役割を明らかにすることを目的とする。そのために初年度はデータ収集の道具となる生活用品リストの作成を課題とした。夏前に国内で研究打合せを行ってリストを試作し、夏以降参加者が手分けしてインドネシア等で試行調査を行い、それをもとに年度末の国内打合せでリストを一部修正して、次年度以降の本調査に向けた準備を整えた。 本年度の研究打合せには研究代表者・分担者のほか、研究協力者として阿良田麻里子(国立民族学博物館・外来研究員)と森田良成(天理大学国際学部・非常勤講師)を加えて、生活用品リストの検討を行い、試行調査は研究代表者・分担者のほか森田が実施した。試行調査はインドネシア国内7カ所で実施したほか、フィリピンと東ティモールでも試行的なデータ収集を試みた。 夏前に作成したリストは、衣食住等の生活必需品100点ほどからなるもので、試行調査後の修正点はおもに聞き取りの便宜のための項目のくくり方についての補正であった。各家庭に備えられている生活必需品を総合的に聞き出していくことで、そこでの暮らしの実態がモノを通じて浮かび上がってくることを、試行的調査の段階でも各参加者は実感した。そこに民族差や国情の違いがどう浮かび上がってくるかを検証するのが次年度以降の課題となる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は研究初年度として、生活用品リストの試作と試行的調査によるその修正・補完を課題としたが、おおむね予定通りリスト作成のための打ち合わせとインドネシアでの試行調査が実施できた。
|
今後の研究の推進方策 |
初年度に作成した生活用品リストをもとに、2・3年度はインドネシア各地での生活用品調査、4年度は東南アジア諸国に広げての生活用品調査を行い、最終年度に収集データの比較とそれにもとづく総括を行う。
|