研究課題/領域番号 |
23320194
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研究機関 | 天理大学 |
研究代表者 |
安井 眞奈美 天理大学, 文学部, 教授 (40309513)
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研究分担者 |
飯島 吉晴 天理大学, 文学部, 教授 (30184344)
岩本 通弥 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (60192506)
つる 理恵子 吉備国際大学, 社会科学部, 准教授 (20227474)
松岡 悦子 奈良女子大学, その他部局等, 教授 (10183948)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 出産 / 育児 / 水子 / 生命観 / サポート・ネットワーク |
研究概要 |
最終年度は、各自の研究テーマにおける補足調査を行い、研究会を開いて3年間の成果発表会であるシンポジウムの準備を行った。そして10月に、2日間にわたり天理大学にて「出産の近現代を振り返り、未来へつなぐ」と題するシンポジウムを開催した。シンポジウムは第1部「自宅から病院へ」、第2部「儀礼と異界」、第3部「望ましい出産・子育て環境」、第4部「総合討論」という4部構成とし、研究分担者および研究協力者全員による研究発表と座談会による討論を行った。とくに座談会では、第一に、研究成果を社会に対してどのように働きかけていくことができるかという点、第二に出産をとりまく日本の文化・社会をどのように相対化していけるかという点を、方法論的に高めていくことを再確認した。研究者にとって、2011年の「3.11」による原発事故発生を受けて、研究と現実の問題を分けて通ることができないと考えるからである。 シンポジウムを終えて、実際、どのような提言やモデルを現代社会に対して打ち出すことができるのか、さらに考察を深め、その点を重視して各自が論文執筆を行った。そしてシンポジウムの後、直ちにその成果を各自がまとめ、代表者である安井眞奈美が編集作業を行った。その中で、とくに研究協力者である波平恵美子・お茶の水女子大学名誉教授が提示した、現代社会の抱える重要な問題とされる「少子化」「生殖医療」「子どもへの虐待」の問題は、科研終了後も次回の課題として引き続き考察することを一同の共通理解とした。これらの成果は、一般の人々への公表をめざし、2014年5月に勉誠出版より『出産の民俗学・文化人類学』(安井眞奈美編 勉誠出版)として刊行した。本書をもって、本科研の研究成果を、一般書として早期に社会へ還元する一歩を踏み出すことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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