研究課題
本研究の目的は、グローバルな正義論をローカルな責任論と連結しつつ、グローバルな正義の基本原理の分析と法制度や担い手の構想との両面について多角的考察を行うことにある。この目的を効果的に達成するため、正義班・責任班・多文化班を設けてサブ・テーマに特化した研究活動を遂行するとともに、全体会合をたびたび開催して各班の成果の共有・統合を推進した。その上で、3ヶ年度の研究計画のなかで〈総合・完成段階〉として位置づけられた本年度には、次の4つの研究作業を行った。(1)前年度以来の共同討議を通じた理論彫琢の継続、(2)中間成果の個別的発表の継続、(3)各研究成果の有機的統合、(4)最終成果の組織的発表である。(1)としては、研究会合において、各メンバーの中間成果の発表、最終成果の暫定版の発表、これらに関する共同討議を重ねた。(2)の主要な中間成果・関連業績には、宇佐美によるグローバルな正義と人権の考察、長谷川によるグローバルな正義に向けたナショナルな責任論、森村による根本規範概念の批判的検討、後藤による大災害をめぐる互酬性としての正義論、吉原による搾取の公理論的解析、瀧川によるコスモポリタニズムと制度的分業の構想、神島によるビジネスを通じたグローバル正義論などが含まれる。(3)については、各メンバーの最終成果を取りまとめて統合化する作業をほぼ完了している。(4)の邦語論文集を2014年秋頃には公刊できる見込みである。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 6件) 図書 (16件)
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