研究課題
基盤研究(B)
本研究は、発展途上国における「法の移植」「法と開発」の問題領域について、欧米主体の比較法学・法社会学が論じてきた観念的な議論枠組みとは別に、実証観察に依拠した客観的分析方法の確立を意図し、アジア諸国の研究協力者、また開発経済学者と連携した。主要検討領域として、一つは土地紛争に着眼し、ドナー支援を受けて形成された民法典・土地法等の基本法規について、外資促進・環境・農政・都市開発・防災といった多様な政策衝突を通じ、独自の設計が模索される傾向を見出した。他に、外資政策と国内政策の衝突領域である経済関連領域として競争法、労働法、企業・金融法等の動向において、現地特性に見合った法の「土着化」を把握した。
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科研報告書 : アジアの紛争解決と法発展(金子由芳代表)
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