研究分担者 |
飯田 健 神戸大学, 大学院・法学研究科, 特命講師 (50468873)
今村 浩 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (80184828)
前嶋 和宏 文教大学, 人間科学部, 准教授 (10350729)
松本 俊太 名城大学, 法学部, 准教授 (90424944)
渡辺 将人 北海道大学, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (80588814)
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研究概要 |
「危機の『アメリカ選挙デモクラシー』」プロジェクトは,早稲田大学・日米研究機構での共同研究に基礎をおいており,事実上,メンバーは同一なので,予定どおり研究会を開催した(5月「連邦下院共和党指導部の政策と戦略」(早稲田大学・吉野孝),6月「ソーシャルメディアとアメリカ政治」(文教大学・前嶋和宏),10月「オバマ外交の課題」(産経新聞・高畑昭男),12月「なぜ保守主義者は社会的に不寛容なのか」(早稲田大学/神戸大学・飯田健),1月「2012年大統領選挙と米国経済」(双日総合研究所・吉崎達彦))。2011年11月に研究プロジェクトに関する第1回の打ち合わせ会を開催して,テーマ,日程,調査分担、成果の出し方などについて協議し,2012年1月に第2回の打ち合わせ会を開催して,2012年度の研究会の日程と調査活動の分担を協議した。 また,当初の予定に基づき,研究分担者による次のような調査が実施された。渡辺将人は,アイオワ州シーダラビットで2012年党員集会に向けたアウトリーチ戦略に関して党関係者に対するインタビュー調査を行い(2011年8月3日~6日),ニューメキシコ州アルバカーキで同州のヒスパニック系アウトリーチ戦略に関して党関係者に対するインタビュー調査を行った(同年8月7日~10日)。飯田健は,アメリカの調査委託会社のパネルより有意抽出したサンプルに対するインターネット調査(サンプル数1,615)を実施し(2012年1月11日~18日),テキサス州オースティンとワシントンDCで,選挙運動と投票行動に関して政治活動家,専門家,メディア,政治コンサルタントに対するインタビュー調査を行った(2月15日~24日)。松本俊太は,マサチューセッツ州ボストンで,ケネディ政権時の大統領-議会関係とオニール下院議長の議事運営について調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
科研費が利用可能になった後,夏期休暇と年度末休暇に,3名の研究分担者がアメリカで予定されていた調査を行い,予定されていたインターネット調査も実施された。これらの調査は2012年度の研究会報告の貴重なデータ・情報になる。また,12月に予定されていた「『選挙デモクラシー』の定式化」(吉野孝)の報告は,一連の研究会の最初にやる方が理解しやすいという理由で,2012年4月に行われることになった。
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今後の研究の推進方策 |
2011年度に実施した調査および2012年度に実施する調査に基づき,「危機の『アメリカ選挙デモクラシー』」の本格的な研究会を実施する。研究会の予定は,4月「『選挙デモクラシー』の定式化」(吉野孝),5月「メディアと『選挙デモクラシー』」(前嶋和宏),7月「予備選挙の分析と本選挙のルール」(今村浩),10月「2012年選挙と政治用語」(中山)、11月「選挙アウトリーチ」(渡辺将人),12月「サーベイの分析」(飯田健)、1月「議会指導部と大統領」(松本俊太)となっている。研究者個人は論文,学会報告,著作分担の形でそれぞれ成果を公表する一方で,これらの報告を1冊の本にまとめて刊行する予定である。
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