研究課題/領域番号 |
23330052
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研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
白石 隆 政策研究大学院大学, -, 学長 (40092241)
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研究分担者 |
末廣 昭 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60196681)
本名 純 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (10330010)
クー ブー テック 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (10599385)
中西 嘉宏 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (80452366)
鬼丸 武士 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (80402824)
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キーワード | 中国の台頭 / 東アジア国際関係 / 東南アジア諸国の政治経済 / 非伝統的安全保障 / 東アジア地域システム |
研究概要 |
本研究は新興国の経済的台頭などによって生じた地域の富と力の分布の変化に起因する、東アジア地域秩序の変容に対して、東南アジアの国々がどのように対応しているのかを、主にインドネシア、フィリピン、タイ、ミャンマー、シンガポールの外交・安全保障政策と対外経済政策を、地域的な政治経済構造と各国の国内政治経済構造の観点から比較検討し、これらの国々の対外政策の基本にある戦略的考え方(grand strategic thinking)を明らかにすることを目的としている。この目的の達成のために、本年度は、研究参加者による(1)文献サーベイ、(2)国内定例研究会の開催、(3)現地調査、(4)収集したデータ・資料・情報などの整理・分析をおこなった。まず文献サーベイにより、研究対象とする国々の政治・経済・外交・安全保障の各分野について、これまでにどのような研究がなされているのかについてのマッピングをおこなった。次に国内定例研究会では、研究参加者の間で問題意識の共有と、文献サーベイや現地調査によって得た情報の交換をおこなったほか、本年度はミャンマーの政治経済の専門家を講師として招請し、議論した。現地調査については、研究参加者がそれぞれ担当する国に関するデータや資料に関する予備調査を実施し、来年度以降のデータ・資料収集の準備をおこなったほか、可能なものについてはデータ・資料収集を始めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究目的を達成するために、本年度は研究参加者間での問題意識の共有、それぞれの役割の明確化、最終成果への見通しとその実現可能性を検討することを目標とした。これらの目標は文献サーベイや国内定例研究会の開催、現地調査などを通じておおむね達成された。さらに、可能な部分についてはデータや資料収集をはじめ、整理・分析を開始している。以上から本研究はおおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は、研究に必要となるデータや資料を収集する現地調査の実施と、収集したデータ・資料の整理・分析、分析結果の検討、国内定例研究会での成果の共有・議論などを通じて、本研究の目的の達成を目指す。
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