米国の政策過程におけるイスラム系の影響力：アジア系、アフリカ系との比較研究

2014 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 23330055
• 研究機関: 東京国際大学
• 研究代表者: 泉 淳 東京国際大学, 経済学部, 教授 (70337476)
• 研究分担者: 前嶋 和弘 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (10350729) ; 飯島 真里子 上智大学, 外国語学部, 准教授 (10453614) ; 馬 暁華 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (30304075) ; 堀 芳枝 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 准教授 (30386792) ; 平塚 博子 日本大学, 生産工学部, 助教 (80407379) ; 渡辺 将人 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (80588814) ; 西山 隆行 成蹊大学, 法学部, 教授 (30388756)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2015-03-31
• キーワード: 政治学 / 国際政治学 / 米国 / イスラーム / 選挙 / 中東政策 / 移民 / アジア系

研究実績の概要

本研究年度において、研究代表者及び研究分担者は、それぞれ専門書籍、研究ジャーナル、各種文献を収集する作業を引き続き行った。全般的に時事的な研究対象が多いため、インターネットを利用する情報収集は極めて重要となった。また研究代表者と一部の研究分担者は米国でイスラム系をはじめとする少数派の政治的動向と選挙（連邦議会選挙および予定される次期大統領選挙）に関する現地調査を行い、実証的データの収集に努めた。
2014年11月の米国連邦議会選挙（中間選挙）に際して、少数派の政治活動が積極化する傾向が見られた。特に、イスラム系に関しては、中東・イスラム地域における政治的不安定を反映して、米国における政治的・社会的な「反イスラム」的現象が顕著となり、これに対する反応としての政治的活動の活性化が見られた。これらの動向は2016年大統領選挙をむかえるにあたり、今後より顕在化するものと考えられる。
これらの研究成果をまとめるべく、研究書の編集作業を進めている。研究代表者と各研究分担者の合計8名での共著となる本研究書の仮題を『アメリカのムスリムと政治 ─ 新たなマイノリティの現状と課題』として、第1部「ムスリムの政治参加と政治活動」、第2部「他のマイノリティとの比較分析」の2部構成（計10章）となる。現在、仮原稿のとりまとめを行っており、今後は出版社との交渉および各種出版助成の申請をおこなう予定である。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] 「アメリカの対中世論：その傾向と対中政策への影響」 (2015)
  • 著者名/発表者名: 前嶋和弘
  • 雑誌名: 『中国21』 巻: 38 ページ: 65-77
• [雑誌論文] 「2014年中間選挙における民主党敗北の文脈」 (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡辺将人
  • 雑誌名: 『立教アメリカン・スタディーズ』 巻: 37 ページ: 19-37
• [雑誌論文] 「アメリカにおける議院内閣制化について」 (2014)
  • 著者名/発表者名: 前嶋和弘
  • 雑誌名: 『国際情勢紀要』 巻: 84 ページ: 89-102
• [雑誌論文] 「『リロイ・ジョーンズ/アミリ・バラカの自伝』におけるアミリ・バラカの新たなブラックネスの模索」 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平塚博子
  • 雑誌名: 『黒人研究』 巻: 84 ページ: 46-54
  • 査読あり
• [雑誌論文] 「声なき他者を悼むこと：ポスト9.11のアメリカの故郷喪失/発見の物語としてのトニ・モリスンの『ホーム』」 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平塚博子
  • 雑誌名: 『黒人研究』 巻: 83 ページ: 41-48
  • 査読あり
• [学会発表] 「ポストブラックナショナリズムのアミ・バラカの作品とアクティビズム」 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平塚博子
  • 学会等名: 日本英語文化学会第17回全国大会
  • 発表場所: 日本大学生産工学部津田沼キャンパス
  • 年月日: 2014-09-12
• [図書] 田村愛理、内田日出海、川名隆史（編）『国家の周縁ー特権・ネットワーク・共生の比較社会』（第9章「米国のムスリム ─ 共生に向けての移民・少数派の政治参加」 (2015)
  • 著者名/発表者名: 田村愛理、川名隆史、内田日出海、泉 淳
  • 総ページ数: 352（276-306）
  • 出版者: 刀水社
• [図書] 上智大学アメリカ・カナダ研究所（編）『北米研究入門 ─ ｢ナショナル」を問い直す』（第9章「北米地域への日本人移民」 (2015)
  • 著者名/発表者名: 上智大学アメリカ・カナダ研究所、飯島真里子
  • 総ページ数: 302（235-262）
  • 出版者: Sophia University Press
• [図書] 吉野孝、前嶋和弘編『オバマ後のアメリカ政治：2012年大統領選挙と分断された政治の行方』（第２章「2012年選挙とメディア：争点と新しい変化」 (2014)
  • 著者名/発表者名: 吉野孝、前嶋和弘
  • 総ページ数: 236（33-62）
  • 出版者: 東信堂
• [図書] 『アメリカ政治：制度・文化・歴史』 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西山隆行
  • 総ページ数: 240
  • 出版者: 三修社
• [図書] 『ターミナル・ビギニング：アメリカの物語と言葉の力』 (2014)
  • 著者名/発表者名: 吉田廸子、平塚博子、細谷等、的場いづみ、加藤麻衣子、照沼かほる、松崎博、木村浩二、中村亭、西村あづさ、米山政文、村山瑞穂、
  • 総ページ数: 324（149-171）
  • 出版者: 論創社
• [備考] 「アメリカ二大政党制の岐路」（4）「移民が米政治の膠着状態を変える？」The Page
  • URL: http://thepage.jp/detail/20150120-00000009-wordleaf