研究課題/領域番号 |
23330057
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
青木 一能 日本大学, 文理学部, 教授 (90099987)
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研究分担者 |
林 幸博 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90277400)
水嶋 一雄 日本大学, 文理学部, 教授 (00096918)
水野 正己 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (80356295)
辻 忠博 日本大学, 経済学部, 教授 (00236879)
段 瑞総 慶応義塾大学, 商学部, 教授 (00317083)
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キーワード | 中国 / アフリカ / 資源 / 開発 / 政策決定 |
研究概要 |
本研究の開始年度にあたる平成23年の主要な活動は、研究参加者各自の研究分担テーマに関する情報収集・分析活動は無論だが、全員参加の下でワークショップを開催した。平成23年12月9,10日の2日間にわたったワークショップは、日本側研究参加者4名、中国側研究者4名の報告がなされ、それに基づく活発な意見交換がなされた。なお、この報告は小冊子として現在まとめているが、本研究の趣旨に充分即した報告・討論がなされたと考える。 また平成23年度においては、本研究メンバーの2名が平成24年2月4日から2月12日まで、に南アフリカ共和国およびボツワナへ調査に赴いた。現地での訪問先は以下の通りである。ボツワナでは、2月5日に中国人卸業者の拠点であるオリエント・プラザを見学し、2月6日に在ボツワナ・日本大使館で小林弘裕大使以下2名と、2月7日にJICA(国際協力機構)ボツワナ支所で熊谷信広市所長以下3名と、ボツワナ大学社会科学部でLydia Nyati-Saleshando副学長、Baakile Motshegwa政治・行政学科長以下3名と面談した。また、南アでは、2月9日にSAIIA(South Africa Institute of International Affairs)でAna Alves研究員以下3名と、プレトリア大学日本研究センターで長田雅子企画調整官と、中国銀行ヨハネスブルグ支店でZhikun Qiu支店長と、2月10日にAISA(Africa Institute of South Africa)でM.P.Matlou CEO以下4名と面談した。 現在の中国の影響力の浸透および中国人コミュニティの現状について各種の研究活動を行った。これらの活動を踏まえた報告は上記ワークショップのまとめのなかに収録されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記のように、昨年度開催したワークショップにおいて、中国人研究者の今後更なる研究上の連携が合意された。このことは中国の政策を分析することを主題とする本研究の進捗にとって意義あるものであり、より踏み込んだ意見交換と研究交流、さらには資料・情報を得られることが期待される。したがって、開始年度の達成度としては充分に進展していると確信する。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度の推進方策の第一は、7月を目処に、アフリカ人研究者を招いた第2回目のワークショップの開催を予定している。日中間の政策比較をアフリカ側の視点から検討することを狙いとしている。また次いで、今秋を目処に研究参加者の多くを現地調査のために派遣し、アフリカにおける中国のプレゼンスについて各種の調査を行うものとする。これら二つの方策を踏まえて、今年度からは頻繁に研究参加者の報告および議論を重ね、研究テーマの進捗を図る。
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