研究課題/領域番号 |
23330084
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
清水 千弘 麗澤大学, 経済学部, 教授 (50406667)
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研究分担者 |
唐渡 広志 富山大学, 経済学部, 教授 (00345555)
佐藤 英人 帝京大学, 経済学部, 准教授 (00396798)
森田 学 青森中央学院大学, 経営法学部, 准教授 (40599560)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 不動産価格指数 / 経済統計 / 土地 / 建物の減価償却 / 環境 / グリーンビルディング |
研究概要 |
研究実績としては,研究論文の執筆,国際学会での報告,そして国内での国際ワークショップに大別される。 研究論文に関しては,3年目に当たることから,多くの論文をDiscussion Paperとしてとりまとめることが出来た。とりわけ海外の研究協力者との共同プロジェクトの成果のとりまとめが出来た点が大きい。具体的には,ブリティッシュコロンビア大学・香港大学,ケンブリッジ大学の研究者との共同研究が完成し,論文としてまとめることが出来た。ブリティッシュコロンビア大学とは,昨年度においては住宅価格指数の研究成果をまとめることが出来たが,本年度は,商業不動産価格指数の研究へと発展させることが出来た。香港大学とは,昨年のブリティッシュコロンビア大学との共同研究の成果を発展させ,香港データを用いた住宅価格指数の研究開発を実施することが出来た。さらに,ケンブリッジ大学とは,住宅の価格特性として近年急速に注目されている環境基準の効果を識別するモデル開発を実施した。 このような研究成果は,多くの国際学会,国際会議での報告をした。特に,東京においては。海外からの多くの研究者を招聘し,国際ワークショップを開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究プロジェクトは,海外の研究協力者にも引っ張られる形で,当初の計画を大きく上回る速度で進めることが出来ている。採択された2011年度では,3本の研究論文を公表できただけにとどまっていたが,2012年度には23本,2013年度では11本と,一定数の論文の公表が出来た。 2013年度に入ると,論文の量は減少しているように見えるが,その一方で,国際学会等での報告は積極的に行った。2011年には4つの学会報告にとどまっていたが,2012年度にて6つの国際学会で,2013年度においては10の国際学会での報告を行った。加えて,2013年度には東京において研究協力者らを招き,国際ワークショップも開催することが出来た。国際学会での研究報告,または東京での国際ワークショップの開催は,最終年度に予定されていたことであったが,研究が当初の予定以上に進めることができたために,一年前倒しで実現できたことになる。 その意味で,当初予定されていた目標を遙かに上回る研究成果が出てきている。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度に当たる本年度では,今までの研究成果の総括と次の研究発展に向けての基礎研究に分けて実施する。 まず,研究成果のとりまとめとしては,今まで書き上げてきた論文の公刊に向けて積極的に取り組む。つまり,国際学術誌への投稿をするとともに,すでに投稿済みでレフリーレポートが届いているものが複数あるが,その対応をしっかりと行い,公刊までしっかりと対応していく。さらには,本プロジェクトの成果は,Advances in Japanese Business and Economics Seriesとして,Springerからの出版が決定された。その出版に向けて,今までに公刊された論文の整理と,一般読者向けへの書き換えをするとともに,出版に向けて尽力する。2015年春の出版を目指している。 また,12月には,再度二つの公開ワークショップを東京において開催する。ここでは,研究協力者であるブリティッシュコロンビア大学教授のアーウィン・ディワート教授研究,マサチューセッツ工科大学のDavid Geltner教授らを招聘する。また,研究者への研究成果還元としてのワークショップだけでなく,「不動産価格指数とマクロ経済」をタイトルとして,広く社会へと還元するために,公開ワークショップも計画している。
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