グローバル・インバランスは政策的に制御可能か

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23330106
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 財政学・金融論
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 藤田 誠一 神戸大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (40135778)
• 研究分担者: 松林 洋一 神戸大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90239062) ; 北野 重人 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (00362260) ; 猪口 真大 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (60387991) ; 五百旗頭 真吾 同志社大学, 商学部, 准教授 (30411060) ; 福本 幸男 大阪経済大学, 経済学部, 准教授 (60411386) ; 星河 武志 近畿大学, 経済学部, 准教授 (20467674) ; 柴本 昌彦 神戸大学, 経済経営研究所, 講師 (80457118) ; 山本 周吾 山口大学, 経済学部, 講師 (70593599)
• 研究期間 (年度): 2011-11-18 – 2014-03-31
• キーワード: グローバル・インバランス / 国際資金フロー / リージョナル・インバランス

研究概要

本研究では、「グローバル・インバランスは政策的に制御可能か？」という研究課題を設定し、理論的、実証的に明らかにしてきた。グローバル・インバランスは、2000年代の世界経済における極めて特異な現象である。従って研究領域は、単に経常収支の変化のみならず、ネット、グロスの資金フローの動き、先進国のマクロ経済政策の波及効果など、様々な側面から着実に研究を進めてきた。この研究成果は、最終的に「グローバル・マネーフローの実証分析：金融危機後の新たな課題」という著作としてまとめることができた。この著作では、グローバル・インバランスが政策的に制御可能か否かを、多面的なアングルから明らかにすることができた。

研究成果

• [雑誌論文] グローバル金融危機とドル流動性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松林洋一
  • 雑誌名: 国民経済雑誌 ページ: 49-65
• [雑誌論文] Transmission of US Financial and Trade Shocks to Asian Economies (2014)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO Shugo
  • 雑誌名: The North American Journal of Economics and Finance ページ: 88-103
  • 査読あり
• [雑誌論文] A note on the yen/dollar rate without foreign exchange intervention (2013)
  • 著者名/発表者名: HOSHIKAWA Takeshi and YAMAGUCHI Keiko
  • 雑誌名: Applied Economic Letters ページ: 238-243
  • 査読あり
• [雑誌論文] 日本におけるバラッサ, サミュエルソン効果の構造変化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山本周吾
  • 雑誌名: 金融経済研究 巻: 35号 ページ: 1-15
  • 査読あり
• [雑誌論文] Sudden Stop and Trade Balance Reversal after Asian Crisis (2013)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO Shugo
  • 雑誌名: Journal of Policy Modeling ページ: 750-765
  • 査読あり
• [雑誌論文] Structual Change in the External Balance Response to Macroeconomic Policies (2013)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO Shugo
  • 雑誌名: Review of International Economics ページ: 1021-1031
  • 査読あり
• [雑誌論文] ユーロ圏危機と域内不均衡 : ユーロ圏の構造問題 (2012)
  • 著者名/発表者名: 藤田誠一
  • 雑誌名: 経済 ページ: 137-148
• [雑誌論文] 対外不均衡と国際資金フロー : グローバル, インバランス論を超えて (2012)
  • 著者名/発表者名: 松林洋一
  • 雑誌名: 貝塚啓明+財務省財務総合研究所『国際的なマネーフロー研究』(中央経済社) ページ: 97-125
• [雑誌論文] Structural Change in Current Account and Real Exchange Rate Dynamics (2012)
  • 著者名/発表者名: KITANO Shigeto and SHIBAMOTO Masahiko
  • 雑誌名: Pacific Economic Review ページ: 619-634
  • 査読あり
• [学会発表] Spillover of the US Financial Crisis on Asian Economies : Financial Linkages versus Trade Linkages (2013)
  • 著者名/発表者名: 山本周吾
  • 学会等名: 日本国際経済学会全国大会
  • 発表場所: 横浜国立大学
  • 年月日: 2013-10-13
• [学会発表] 国際資金フロー, 欧州金融機関, グローバル金融危機 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松林洋一
  • 学会等名: 日本金融学会秋季大会, 国際金融パネル『国際資金フローとグローバル金融危機』
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2013-09-21
• [学会発表] The Impact of Monetary Policy Decisions and Communication on Financial Markets (2013)
  • 著者名/発表者名: SHIBAMOTO Masahiko
  • 学会等名: Asia-Pacific Economic Association 9th Annual Conference
  • 発表場所: Osaka University
  • 年月日: 2013-07-28
• [学会発表] The Potential Welfare Benefit ofCapital Controls (2013)
  • 著者名/発表者名: KITANO Shigeto
  • 学会等名: The Korea Money & Finance Association
  • 発表場所: Sungkyunkwan University
  • 年月日: 2013-06-15
• [学会発表] ビッグマック価格は国際的な価値尺度になりえるか (2013)
  • 著者名/発表者名: 福本幸男
  • 学会等名: 日本金融学会春季大会
  • 発表場所: 一橋大学
  • 年月日: 2013-05-26
• [学会発表] ユーロ危機とアジア : その影響と教訓 (2012)
  • 著者名/発表者名: 藤田誠一
  • 学会等名: アジア政経学会
  • 発表場所: 広島県立大学
  • 年月日: 2012-06-09
• [図書] グローバル, マネーフローの実証分析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 藤田誠一, 松林洋一, 北野重人
  • 総ページ数: 217
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] 現代国際金融論(第4版) (2012)
  • 著者名/発表者名: 上川孝夫, 藤田誠一
  • 総ページ数: 451
  • 出版者: 有斐閣