研究課題
本研究の第1の課題である愛知県半田の醸造家の共同調査は、知多班を中心に年3回の調査を実施するとともに、研究も並行して進め、共同研究の成果を共著書にまとめた。その研究成果が平成27年度に刊行される予定である。そこでは、地域志向性と家業志向性から醸造家の経営展開をまとめるとともに、その経営展開や投資行動・寄付を通じての地域貢献などが地域経済に与えた影響について主に論じた。第2の課題の愛知県一宮の織物業産地の共同調査は、尾西班を中心に尾西毛織物業における製造業者と加工業者の史料群の調査を実施するとともに、名古屋大学所蔵の愛知県一宮の呉服太物商の史料の分析も進めた。そして研究メンバーが、尾西織物業についての研究を学術論文にまとめた。第3の課題の愛知県域および他地域の文献・物体調査は、愛知県域で知多醸造業・尾西織物業などと並ぶ重要な伝統産業である陶磁器業の調査を研究メンバーが行い、生活環境との関連を検討した。第4の課題の産業化と生活環境に関する勉強会については、外部から報告者を招くなどして年間4回行った。その内容は、近代日本の織物業に関する著書の合評会、醸造業に関する研究報告会、近代日本のインフラに関する著書の合評会などである。また、各班の研究成果を研究組織全体で把握するための研究報告会も、それらの勉強会と合わせて行い、各班の研究成果を議論しつつまとめて、本研究プロジェクトの最終的な研究成果を確認した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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三菱史料館論集
巻: 16 ページ: 27-51
巻: 16 ページ: 53-75
農業史研究
巻: 49 ページ: 41-58
愛媛経済論集
巻: 34-2 ページ: 25-41