研究課題/領域番号 |
23330115
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
梅崎 修 法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (90366831)
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研究分担者 |
田口 和雄 高千穂大学, 経営学部, 教授 (70407659)
青木 宏之 高知県立短期大学, 社会科学科第二部, 准教授 (00508723)
島西 智輝 香川大学, 経済学部, 准教授 (70434206)
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キーワード | 労働史 / 経済史 / オーラルヒストリー / アーカイブ |
研究概要 |
初年度(平成23年度)は、5月に第一回の研究会を実施し、オーラルヒストリーの調査班を作り、調査を開始した。近江絹糸を中心とした繊維産業の労使関係、電機産業の労使関係、鉄鋼産業の労使関係の3つが中心になる。1年目の数回の調査が修了し、現在、調査対象者の確認待ちの速記録も多い。平成24年度には、継続中のものも含めて冊子として公開される予定である。 また、5月の社会政策学会大会では、梅崎と青木が労働史におけるオーラルヒストリーの蓄積と方法論を報告し、その内容が学会誌『社会政策』に掲載されることが決まった。学会発表によって、研究者たちのオーラルヒストリーへの関心は高く、議論をすることができた。 さらに、アーカイブ化に関しては、現在一般には未公開であるが、エルライブラリーと協力し、既に公開用のホームページを作成し、(1)本年度の調査の映像データとテープ起こしデータ、(2)過去のオーラルヒストリー文献リスト、(3)プロジェクト説明などの内容を構築した。完成版ではないが、試作版を作成したことで改良点などを検討することができた。 なお、アーカイブ作成に関しては、海外のオーラルヒストリーセンターの取り組みを参照した。8月にカルフォルニア大学ロサンゼルス校とカルフォルニア大学バークレー校のオーラルヒストリーセンターを訪問し、オーラルヒストリーのアーカイブ化の実態を調査した。この調査報告は、学部紀要に公開した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
まだ、一般には未公開であるが、当初の予定よりもはやく労働オーラルヒストリー・アーカイブのホームページを公開することができた。
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今後の研究の推進方策 |
大きな変更はない。まず、アーカイブのホームページを一般公開し、多くの利用者から意見をもらって改良をしたい。映像の公開が一つの実験的な試みなので、録音だけでなく、撮影を伴うオーラルヒストリー調査も継続する。
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