研究課題/領域番号 |
23330115
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
梅崎 修 法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (90366831)
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研究分担者 |
青木 宏之 高知短期大学, 社会科学科II, 准教授 (00508723)
田口 和雄 高千穂大学, 経営学部, 教授 (70407659)
島西 智輝 香川大学, 経済学部, 准教授 (70434206)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 労働史 / オーラルヒストリー |
研究概要 |
本年度は、昨年度と継続し、4冊のオーラルヒストリー報告書を作成した。ゼンセン同盟オーラルヒストリーで1冊、電機労連で2冊、鉄鋼労連で1冊である。また、紀要にもオーラルヒストリーを調査報告を載せた。さらに、海外アーカイブの調査を行い、3つの調査報告を刊行した。さらに、近江絹糸人権争議(ゼンセン同盟)については、オーラルヒストリーに合わせて、文書資料も整理した。資料紹介として『大原社会問題研究雑誌』に投稿し、採択掲載が決定した。オーラルヒストリーを使った歴史論文を投稿し、『企業家研究』第10号 に掲載された。この他、鉄鋼労連班では、鉄鋼産業における人事制度に関する論文を作成し、投稿して掲載された。 アーカイブの方は、既にデジタルアーカイブのwebサイトを作成している。この作成の過程は、論文にまとめ、学会発表を申し込んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
最終年度に向けて、労働史・オーラルヒストリー・アーカイブのWebサイトを完成した。現在、著作権の問題もあって一般公開をしていないが、契約書を交わした時点で最終年度に公開する。また、この映像デジタル・オーラルアーカイブに関しては、5月の社会政策学会での発表が決定した。発表が決まった段階で、一橋大学と明治大学で同じように映像化に取り組む団体から共同発表の誘いも受けた。まだ、論文は未公開であるが、既に国内の団体とのネットワークが形成されたのが、予想外の進展である。 さらに、梅崎が英国に滞在中、オーラルヒストリーの団体に取材することができた。オーラルヒストリーの第一人者であるポールポンプソン氏との情報交換をできたのは大きな成果である。欧米の先進事例を見れたのは、貴重な情報収集であった。Webサイト公開した後は、英国内のネットワークに情報提供できる関係が構築された。
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今後の研究の推進方策 |
5月の社会政策学会発表を一つの目標として、その後、webサイトの公開を進める。オーラルヒストリーの調査も継続しつつ、これまでのオーラルヒストリーを使いながら論文を作成する。論文作成後には、プロジェクトメンバーで研究会を開催する。昨年の英国でのオーラルヒストリーの視察調査を振り返り、6月に学内研究会で報告し、本年度中に雑誌への掲載を行う。 さらに最終年度には、各調査班の報告書のとりまとめを計画している。そして、これまでのオーラルヒストリーを使った論文作成を進めている。投稿採択までには、もう少し時間がかかるが、本年度中に本文作成をして、研究会でお互いに意見交換をする予定である。
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