グローバル・イノベーション活動のダイナミズム－新たな価値創造のための戦略と組織－

2014 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 23330118
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 岩田 智 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00232679)
• 研究分担者: 平本 健太 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00238388) ; 平野 実 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (00405507) ; 阿部 智和 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (20452857) ; 岡田 美弥子 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (30333587) ; 坂川 裕司 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (40301965) ; 相原 基大 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (40336144) ; 多田 和美 近畿大学, 経営学部, 准教授 (50582805) ; 谷口 勇仁 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60313970) ; 小島 廣光 椙山女学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80093029) ; 宇田 忠司 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (80431378)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2016-03-31
• キーワード: グローバル / イノベーション

研究実績の概要

事例研究の整理、分析、評価を行った。しかし、グローバル・イノベー ションに関する本研究の当初の分析枠組では、グローバル・イノベーションとオープン・イノベーションを分けて考え、オープン・イノベーションを海外で実施するという状況を組み込んでいなかった。そこで、本年度はこれまでのグローバル・イノ ベーションの分析枠組にオープン・イノベーションの視点も取り入れた分析枠組を再構築した。
それに合わせて、グローバル・イノベーションに加えて海外でオープン・イノベーションを実施している事例研究を追加し、事例研究の再整理、詳細な分析、評価を行った。
その結果、多国籍企業は、先進国のみならず新興国を含めてダイナミックなグローバル・イノベーションの戦略を展開していること、グローバルなオープン・イノベーションの戦略展開は、先進国では比較的容易であるが新興国では容易でないことなどが明らかになった。そのため、多国籍企業は、先進国と新興国の拠点を連携させたグローバル・イノベーションの組織、先進国ではインバウンド型、新興国ではアウトバウンド型のグローバルなオープン・イノベーションの組織の構築などが必要なことが明らかになった。そして、それらの戦略と組織によって新たな価値創造も可能になることが明らかになった。
また、この間国内外での学会報告などを行い、研究成果の確認作業と最終的な報告書作成に向けての準備作業も行った。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] Issues in the Foreign Market of Japanese Manga Business (2015)
  • 著者名/発表者名: Miyako Okada
  • 雑誌名: Discussion Paper Series A No.2015, Hokkaido University 巻: 280 ページ: 1-20
• [雑誌論文] A survey of global R&D activities in Japanese MNCs (2015)
  • 著者名/発表者名: Kazumi Tada & Satoshi Iwata
  • 雑誌名: The proceedings of The 2nd International Conference of Japan Society for Production Management (ICPM 2015) 巻: 1 ページ: 130-133
  • 査読あり
• [雑誌論文] コワーキングスペースの実態調査：2014年調査の概要報告 (2015)
  • 著者名/発表者名: 阿部智和・宇田忠司・平本健太
  • 雑誌名: 地域経済経営ネットワーク研究センター年報 巻: 4 ページ: 89-113
• [雑誌論文] ソニーの成長とイノベーション戦略の特徴 (2014)
  • 著者名/発表者名: 姜判国・平野実
  • 雑誌名: 県立広島大学経営情報学部論集 巻: 6 ページ: 99-112
• [雑誌論文] コワーキングスペースの実態調査：2014年度調査の分析結果 (2014)
  • 著者名/発表者名: 宇田忠司・阿部智和
  • 雑誌名: 地域経済経営ネットワーク研究センター年報 巻: 4 ページ: 115-133
• [学会発表] A survey of global R&D activities in Japanese MNCs (2015)
  • 著者名/発表者名: Kazumi Tada & Satoshi Iwata
  • 学会等名: The 2nd International & 42nd National Conference of The Japan Society for Production Management
  • 発表場所: Calgary, Canada
  • 年月日: 2015-09-12 – 2015-09-12
  • 国際学会
• [学会発表] 日本企業のグローバルイノベーション：製造業と非製造業の調査に基づいて (2015)
  • 著者名/発表者名: 多田和美・岩田智
  • 学会等名: 国際ビジネス研究学会 第8回北海道・東北部会
  • 発表場所: 北海道大学/北海道札幌市
  • 年月日: 2015-08-29 – 2015-08-29
• [学会発表] 戦略志向別にみた市場志向に対する組織構造の影響力 (2014)
  • 著者名/発表者名: 坂川裕司、松尾睦、猪口純路
  • 学会等名: 日本商業学会全国研究報告大会
  • 発表場所: 和歌山大学/和歌山県和歌山市
  • 年月日: 2014-12-21 – 2014-12-21
• [学会発表] マンガビジネスの国際市場における課題（Issues in the Foreign Market of Japanese Manga Business） (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡田美弥子
  • 学会等名: The World Business Ethics Forum
  • 発表場所: University of Macau/Macau, China
  • 年月日: 2014-12-10 – 2014-12-10
  • 国際学会
• [学会発表] 海外子会社の製品開発活動の進展プロセス－デュポン ジャパン イノベーションセンターの事例－ (2014)
  • 著者名/発表者名: 多田和美
  • 学会等名: 日本経営学会第88回全国大会
  • 発表場所: 国士舘大学/東京都世田谷区
  • 年月日: 2014-09-05 – 2014-09-05
• [学会発表] 海外子会社の製品開発活動に関する組織内要因と分析枠組の検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 多田和美
  • 学会等名: 多国籍企業学会第７回全国大会
  • 発表場所: 九州大学/福岡県福岡市
  • 年月日: 2014-07-06 – 2014-07-06
• [学会発表] 海外製品開発拠点の組織内要因に関する試論 (2014)
  • 著者名/発表者名: 多田和美
  • 学会等名: 国際ビジネス研究学会第９回中四国部会
  • 発表場所: 広島経済大学/広島県広島市
  • 年月日: 2014-05-10 – 2014-05-10
• [図書] 経営戦略(第3版) (2016)
  • 著者名/発表者名: 大滝精一・金井一頼・山田英夫・岩田智
  • 総ページ数: 359
  • 出版者: 有斐閣
• [図書] グローバル製品開発戦略－日本コカ・コーラ社の成功と日本ペプシコ社の撤退－ (2014)
  • 著者名/発表者名: 多田和美
  • 総ページ数: 276
  • 出版者: 有斐閣