日本に立地する製造業2188社に対して、大規模アンケート調査を実施し、有効回答328社(回答率15.0%)を得た。このデータを構造方程式モデリングソフトウェアであるSmartPLS2.0を使用して統計解析を行った。その結果、KIBSと製造企業との価値共創は、新製品開発プロセスの前段階(Fuzzy Front End)で実施されると新製品開発の成功に大きく貢献していること、漸進的イノベーションよりもラディカルイノベーションに寄与していること、新製品開発プロセスのステージ毎に異なるKIBSと協働していること、KIBSの選定において、製造業はKIBSの質を重視する傾向にあることなどが明らかになった。
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