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2011 年度 実績報告書

サービス・イノベーションのためのシミュレーション分析とビジネスゲーム開発

研究課題

研究課題/領域番号 23330125
研究機関横浜国立大学

研究代表者

白井 宏明  横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (70334620)

研究分担者 松井 美樹  横浜国立大学, 経営学部, 教授 (70173789)
佐藤 亮  横浜国立大学, 経営学部, 教授 (00178790)
田名部 元成  横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 准教授 (10313462)
キーワードサービス / イノベーション / シミュレーション / SCM / ビジネスゲーム
研究概要

サービス・イノベーションへのゲーミング・シミュレーションを用いた接近として2つの方向からアプローチした.(1)人間が行うビジネスゲームの挙動と,コンピュータエージェントによる挙動を比較し,いかなる状況でいかなる意思決定ルールが優越するかという分析のために,従来,人間プレーヤだけで行われていたビジネスゲームに,コンピュータエージェントを混在させるビジネスゲーム4種を試作し,人間プレーヤ6チーム(18人)と競争させる実証実験を行い,コンピュータエージェントが常に上位に入るという結果を得た.これにより本研究の基本アプローチを実行する基礎が確立した.また,ビジネスゲーム実施環境および開発環境の拡充のために,学内の正式な組織として「ビジネスシミュレーション研究拠点」を設置した.これにより,今後の研究活動が促進されることが期待できる.(2)事例の収集として,内外の大学・研究機関等を訪問調査した.秋田大学では,ゲーミング・シミュレーションに関する研究と実践について説明を受け,特に「教材のすごろくゲーミフィケーション」をもとに,イノベーション戦略策定方法論のゲーミフィケーションを展開していく基礎とすることができた.また,サービス・イノベーションの事例収集として,ひとつは金型製造のeマーケットプレイスであるNCネットワークのイノベーション戦略を歴史的に分析した.もうひとつの事例はドイツのフラウンホーファー研究所でのマーケティング・イノベーション方法論と,韓国の大学でのシステム工学方法論をイノベーション方法論に拡大している手法について情報収集と意見交換を行い,今後の研究発展の基礎とした.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

人間・エージェント混在シミュレーションの実証実験の実施や,研究拠点の設置など具体的な研究基盤となる成果を得ている.

今後の研究の推進方策

人間・エージェント混在シミュレーションを公開し,内外の大学と共同実験を展開する.また,日本シミュレーション&ゲーミング学会,計測自動制御学会,横幹連合,東京工業大学,早稲田大学等と連携して研究領域の深耕をはかる.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 品質マネジメントの再構築2011

    • 著者名/発表者名
      松井美樹
    • 雑誌名

      横浜経営研究

      巻: 32(1) ページ: 75-97

  • [雑誌論文] ビジネスゲームのための言語の設計と実装2011

    • 著者名/発表者名
      田名部元成
    • 雑誌名

      横浜経営研究

      巻: 32 ページ: 53-78

  • [学会発表] Enhancement of Discrete Event Gaming Functionality in Yokohama Business Game and Its Application in Service Innovation Education2011

    • 著者名/発表者名
      Motonari Tanabu, Hiroaki Shirai
    • 学会等名
      Decision Sciences Institute 2011 Annual Meeting
    • 発表場所
      Boston, MA, USA
    • 年月日
      2011-11-20
  • [学会発表] Throughput Management Strategy for a Production and Distribution Business Game2011

    • 著者名/発表者名
      Motonari Tanabu, Yoshiki Matsui, Beiyu Yang, Ryo Sato
    • 学会等名
      2011 DSI Annual Meeting
    • 発表場所
      米国ボストン市ホテルマリオット・コプレイ
    • 年月日
      2011-11-19
  • [学会発表] YBGへのエージェントの実装事例2011

    • 著者名/発表者名
      白井宏明
    • 学会等名
      YBGユーザ会議
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2011-08-31
  • [学会発表] ベーカリーゲームの滋養分配に関する考察2011

    • 著者名/発表者名
      田名部元成
    • 学会等名
      YBGユーザ会議
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2011-08-31
  • [学会発表] ビールゲームへのスループット維持決定法の適用と効果2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤亮
    • 学会等名
      YBGユーザ会議
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2011-08-31
  • [学会発表] 経営情報の領域としてのサービス・イノベーション研究の基本問題2011

    • 著者名/発表者名
      佐藤亮
    • 学会等名
      経営情報学会2011年春季全国研究発表大会
    • 発表場所
      専修大学生田校舎(川崎市)
    • 年月日
      2011-05-29

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2013-07-30  

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