研究課題/領域番号 |
23330135
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
石田 修一 立命館大学, その他の研究科, 教授 (00326539)
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研究分担者 |
長平 彰夫 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10323122)
三藤 利雄 立命館大学, その他の研究科, 教授 (00249286)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | オープンイノベーション / ファジイフロントエンド / 国際情報交換 |
研究概要 |
24年度の最大の研究目的である「セミ・オープンイノベーションにおいて「製品コンセプト創造と市場機会の探索」を製品開発のどのプロセス段階に導入すれば効果的か」という問いに対しfuzzy front end の研究蓄積(Nagahira et al., 2006:研究業績29 など)を交え、ケンブリッジ大学のProbert 教授とハンブルグ工科大学のHerschtatt 教授の協力を得て研究を進めた。 欧州企業のインタビュー調査を精力的に推し進めたが、実際の観察には長期間を要し、インタビューだけでは十分な情報が得られない可能性が高いと判断した。そこでfront end(前段階)に関する研究ノウハウを活かし、広範囲な質問票調査を実施する計画を24年度は詰めた。パイロット調査を効果的とするために、最適な企業のピックアップに努め、セミ・オープンイノベーションが存在する可能性が認められた企業に対し一部志向的なインタビューを実施することができた。 またセミ・オープンイノベーションを推し量る項目についてもある程度定まり。まだまだモデル化が十分でないので、フィールドワークよりも文献調査を継続するとともに、front end の段階に到達した技術シーズを有しているプロジェクトに対してin-depth なインタビューや参与観察を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね調書のとおりに進展している。本研究の目的とは若干異なる派生的な研究実績も出てきている点を考慮すれば当初の研究以上に進展しているといえるが、欧州でのインタビュー調査が当初の予想と異なる展開を見せているので若干注意を要する。しかし研究発表数ならびに論文数が予想以上に伸びているので、全体としては順調であると評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
日本と欧州の間の連絡がうまく進んでいない点があるので、そのための方策を検討中である。通信機器等の購入で解決できるのであれば早急に購入に踏み切りたい。また海外の有力ジャーナルへの投稿に際し、想像以上に高い英語レベルが要求されてきているため、英語の校正や翻訳に予想以上に費用がかかりそうである。この点は、致し方ない部分であるが、できるだけ欧州研究者の協力を得て費用の圧縮にかかりたい。
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