研究課題/領域番号 |
23330141
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
井上 崇通 明治大学, 商学部, 教授 (70281566)
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研究分担者 |
村松 潤一 広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (30182132)
石川 和男 専修大学, 商学部, 教授 (60300034)
庄司 真人 高千穂大学, 商学部, 教授 (50317658)
菊池 一夫 明治大学, 商学部, 教授 (00341280)
田口 尚史 茨城キリスト教大学, 経営学部, 准教授 (60530045)
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キーワード | 文脈価値 / サービス・ドミナント・ロジック / 価値供創 / 実証的研究 / リレーションシップ / サービス |
研究概要 |
本研究の目的は、企業と消費者の長期的なリレーションシップ構築のために、文脈価値形成を目的としたマーケティング活動が重要であるということの実証的に解明することである。本研究ではサービス・ドミナント・ロジックをベースにして、文脈価値形成プロセスに関し考察を加えるものである。 平成23年度は文脈価値を重視する企業に見られる特徴を解明するためのインタビュー調査及びケース分析を行った。ここでは、販売(交換価値重視)する企業と、企業と顧客のリレーションシップを重視する企業(文脈価値重視)に分け、文脈価値を重視する背景や要因を明らかにするためにインタビュー調査を行った。 リレーションシップを重視する企業もしくは文脈価値を重視すると思われる企業は、複数の企業に対するインタビューから、取引の場面以上に、顧客からの情報や使用場面を重視する傾向が見られることが明らかになった。また、小売業では、実際の取引を重視するCRMシステムを取り入れる企業においては、企業と消費者間の長期的な視点でのリレーションシップについてはあまり検討されていない。そのため、企業の顧客との関係によって、文脈価値の程度に差があるということが推察される。 また、本年度はヒアリング調査や文献調査が計画よりも早く進展したため、1000社程度を対象に、文脈価値、サービス・ドミナント・ロジックに関わるアンケート調査を実施した。これについては、2年度目も継続的にインタビュー調査とあわせて実施し、分析することで、日本企業における新たなマーケティングに関して検討を加える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年度目に予定していたアンケート調査を初年度に実施したため。これは文献調査やインタビュー調査が比較的スムーズに実施されたためである。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究については、当初の研究計画に従って実施するものである。大きな変更はなく、順調に進むと考えられる。
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