研究分担者 |
窪田 祐一 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (40329595)
安酸 建二 近畿大学, 経営学部, 准教授 (00309494)
近藤 隆史 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (60336146)
松木 智子 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (10347180)
西居 豪 専修大学, 商学部, 准教授 (30439517)
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研究概要 |
本研究は、(1)海外現地マネジメントの管理会計システムの実態把握、(2)状況要因の実態把握、(3)複数のマネジメント・コントロールの同時利用の理解(コントロール・パッケージの抽出)、(4)コントロール・パッケージとテンション(複数のマネジメント要素間の引き合いで生じる張りつめた関係)の分析の4つの課題を掲げている。 23年度は,本研究計画に関連する先行研究の文献調査の継続,予備的な聞き取り調査,そして郵送質問票調査に向けての準備作業を進めてきた。文献調査については,国際経営・国際化戦略に関する研究,在外企業の会計システムに関する研究、製造業を対象とするため原価企画の海外移転を含む製品開発に関する研究、グローバル対応型のサプライチェーンマネジメントに関する研究などを幅広く検討した。なかでも,多国籍企業を念頭に,組織構造、戦略類型、文化といった要因に関する文献を整理するとともに,特に本研究の鍵概念となっている「テンション」についての先行研究の知見を考察した。 予備的な聞き取り調査は,東証一部上場の製造企業の在米の子会社に加え,複数の大手電子部品メーカーに対して実施してきた。これらの調査から,企業のグローバル化の進展の程度によって,組織体制(本社の海外統括部や地域統括会社など),コントロール・パッケージ,そしてテンションが異なっている可能性があることが明らかになっている。 現在,事例研究を拡充しながら、郵送質問票調査に向けて、概念の操作化を行い、郵送質問票調査のための質問項目の開発を進めている段階にある。
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