研究課題
本年度は、最終年度に該当するため、研究成果の報告を第39回日本原価計算研究学会(於:専修大学:2013年8月30日)において、以下の3件の自由論題報告として行った。西居豪,近藤隆史,中川優「海外進出企業のマネジメント・コントロールについての実証研究」窪田祐一,近藤隆史,伊藤正隆,西居豪,中川優「グローバル企業のマネジメント・コントロール・パッケージ」、松木智子,島吉伸,安酸建二,中川優「海外子会社の現地化とマネジメント・コントロール」これらの報告に基づいて日本原価計算研究学会の雑誌である『原価計算研究』に投稿し、すでに査読プロセスを通過して掲載が決定しており、近日中に刊行される予定である。これらの論文においては、以下の点が明らかとなった。①海外子会社に対するコントロールにおいては、複数のコントロールシステムを組み合わせて行っているコントロールパッケージの概念が適用できる。②企業の海外子会社に対する位置づけ、戦略、方針などがコントロールパッケージの選択に影響を与えている。等の発見事項があった。また、今年度に刊行した論文、中川優「海外子会社マネジメントの実態:地域別子会社管理の比較」『同志社商学』第65巻第6号、2014年3月、においては、子会社が所在する地域、特に北米と東南アジアを取り上げて、両者の間に経営環境、経営理念の浸透、親会社による海外子会社の管理、海外子会社の成果・行動に対する満足度等についてアンケート調査によるデータに基づいて、統計分析を実施した。その結果、①一般的に北米の方が市場が競争的であり、市場の成熟度も高いと認識している。②経営理念の浸透度は北米の方が高い。③北米の方が結果によるコントロールが強調されている。③北米に所在する子会社の方が、現地経営の成熟度が高い、等が明らかとなった。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)
原価計算研究
巻: 38 ページ: 1,13 (未定)
巻: 38-1 ページ: 82,93
巻: 38 ページ: 1.13(未定)
同志社商学
巻: 65 ページ: 917,933
會計
巻: 184-1 ページ: 110,124