研究課題/領域番号 |
23330170
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小島 宏 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (90344241)
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研究分担者 |
小林 敦子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90195769)
店田 廣文 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20197502)
桜井 啓子 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (70235216)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 国際社会 / エスニシティ / 東アジア / ムスリム / 共生 |
研究概要 |
本研究は日本、中国、韓国、台湾でマイノリティとして生活するムスリムと非ムスリム・マジョリティの異文化間接触に伴うライフスタイル変容に焦点を当て、家族、宗教団体、経済活動、教育の次元を分析対象としながら、各国における両者の共生の現状と課題を明らかにすることを目的としている。 二年度目も引き続き、早大重点領域研究「アジアにおけるムスリム・マイノリティと非ムスリム・マジョリティの共生に関する国際比較研究」と連携して研究体制を構築した。研究の手法は2つに分かれ、第一の定量的研究は、各国において利用可能なマクロデータ・ミクロデータの分析と新たなミクロデータの収集を中心とする。日本については、昨年度、射水市で実施した質問紙調査の報告書を成果の広い共有のために英訳した。タイでのムスリム調査をマヒドン大学に委託し実施した。台湾については上記提携プロジェクトで行った調査の結果を共有することとした。第二の定性的研究としては、中国・韓国・台湾各国の個別的研究を踏まえた上で、各国の法・社会制度における宗教マイノリティの位置づけの検討を行っている。ライフスタイルの一側面としてのハラール食の研究も継続して研究会を開催した。中国の事例検討のため雲南省で現地調査を行ったほか、比較のため、タイとフィリピンでも現地調査を行って検討を始めた。 成果公開と意見交換のため、研究打ち合わせ・研究会を開催し、国外の研究協力者らを招聘して国際ワークショップを開催した。また滞日ムスリムとのネットワーキングのためにマスジド代表者会議およびムスリム学生による特別懇談会を主催した。成果の一部は、各参加者が論文・学会報告などの形で公開した。特に日本の現状の普遍性・特殊性を明らかにしつつ、前年度までに整理した情報に基づき、ムスリム・非ムスリムの共生に向けてどのような社会統合施策を講じることが望ましいのかについて考察を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各種研究会、マスジド代表者会議、ムスリム学生特別懇談会、国際ワークショップ、海外質問紙調査(タイ)のほか、連携研究で実施した海外質問紙調査(台湾)、ムスリム学生カフェについては当初の予定以上に達成したが、特に海外在住報告者、海外研究協力者との連絡調整に時間を取られたこともあり、国内調査の一部について遅れが見られる。
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今後の研究の推進方策 |
今後、国内調査の一部についてみられる遅れを取り戻し、所期の目的を達成するように努力する。
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