研究課題
本研究は、デンマークとスウェーデンの高齢者介護に関連する諸制度、政策動向を踏まえたうえで、ニーズ判定方法の変遷を検討し、それがニーズ判定部門とホームヘルプ供給主体との関係や介護現場に与える影響を実証的に明らかにすることを目的である。最終年度である平成27年度は、調査結果を整理、分析し、統括する作業を行った。まず、介護研究の第一人者であるデンマーク・ロスキレ大学のHanne Marlene Dahl 教授を招聘し、研究会を開催するとともに、日本の介護現場を訪問して共同調査を行った。とりわけ、ケアワークと介護制度の乖離に焦点をあてて、議論を深めた。さらに公開セミナーを開催し、研究成果の一部を一般公開した。次に、日本とスウェーデンの介護労働比較研究の研究成果の一部をノルウェーで9月に開催された国際学会(2014 Annual ESPAnet Conference)で報告した。本研究報告は、学会での議論を踏まえて修正し、国際学術誌に投稿する予定である。日本とデンマーク・スウェーデンの介護システムと介護労働、労働環境を比較する研究論文も執筆し、『IDUN-北欧研究- Vol.21』に掲載された。また、さらなる研究成果公開のため、2015年9月に開催される国際学会(2015 Annual ESPAnet Conference) において、日本とデンマークの介護労働者と高齢者の関係性に関する研究報告を行うことが確定している。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (6件) (うち謝辞記載あり 3件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)
IDUN―北欧研究―
巻: 21 ページ: 281-298
地域福祉研究
巻: 43 ページ: 印刷中
IDUN-北欧研究 -
巻: Vol.21 ページ: 247-264
IDUN - 北欧研究 -
巻: Vol.21 ページ: 265-280
月刊福祉
巻: 97 ページ: 20-23
Care im Spiegel soziologischer Diskussion (to be published Special Issue 20 of the Journal)
巻: Soziale Welt 2013 ページ: 419-434