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2014 年度 実績報告書

児童福祉施設所蔵資料の分析による第一次少年教護法制下における教護事業の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23330176
研究機関北海道教育大学

研究代表者

二井 仁美  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50221974)

研究分担者 石原 剛志  静岡大学, 教育学部, 教授 (10340043)
山崎 由可里  和歌山大学, 教育学部, 教授 (60322210)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード少年教護法 / 感化院 / 少年教護院 / 留岡幸助 / 菊池俊諦 / 森鏡寿 / 児童自立支援施設
研究実績の概要

本研究は、近代日本の感化院・少年教護院における教育を通観するために、感化院長の思想的系譜とそれに即する教育実践の展開過程を踏まえながら、感化院長等の運動によって成立した少年教護法の制度下における教護事業の実態を、各感化院の歴史を継承する児童自立支援施設所蔵資料の分析を通して解明することを目的としている。
今年度は、資料所蔵機関との関係もあり資料所在調査がこれまで実施できなかった児童自立支援施設を中心に資料調査を行った。第一に、菊池俊諦院長の下で国立武蔵野学院に勤務した森鏡寿の転出先の長崎県立開成学園において、第二に、感化法時代より発達に遅れのある生徒に対する特別教育に関心を抱き感化院長会議等においても活発な発言をした初代佐賀県立進徳学校校長御厨勝一の勤務した佐賀県立虹の松原学園、第三に、感化法時代から地域の小学校へ学園生徒を通学させるなど学校教育との関連において先駆的な取り組みを重ね、早くから発達に課題のある児童に対する特別教育に関心を寄せ、1937年には園内に県立少年鑑別所を設置するなど、感化教育・少年教護教育における障害児教育の取り組みおいて興味深い歴史を有する福岡県立福岡学園において資料所在調査を実施した。しかし調査の結果いずれの施設においても一次資料がほとんど残されておらず、これらの施設の状態については院長会議議事録や他の所蔵する資料によって検討すべきことが判明した。そこで、第四に、他施設の関係者からの書簡や資料等も所蔵する北海道家庭学校において資料調査を実施し関係資料を撮影により渉猟した。第五に、少年教護委員の状況と活動を把握するため大阪市会議事録や柳政一関係資料の調査を行った。第六に、児童福祉法制定以後は子どもの労働問題として扱われたと思われる事柄は、少年教護法施行期には未分化のままに保護児童として扱われてきたことをふまえ、子ども労働に関する資料調査を行った。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 児童家庭福祉論2015

    • 著者名/発表者名
      新保幸男、平戸ルリ子、二井仁美、小林理、飯塚美穂子、佐藤まゆみ、寶川雅子、原史子、柴田千香、大塚晃、藤咲宏臣
    • 総ページ数
      200(印刷中)
    • 出版者
      中央法規出版
  • [図書] 戦後初期人身売買/子ども労働問題資料集成(子ども労働資料)2014

    • 著者名/発表者名
      石原剛志
    • 総ページ数
      1482(3-14)
    • 出版者
      六花出版

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公開日: 2016-06-01  

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