研究課題/領域番号 |
23330183
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
榎本 美香 東京工科大学, メディア学部, 講師 (10454141)
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研究分担者 |
岡本 雅史 立命館大学, 文学部, 准教授 (30424310)
山川 百合子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (40381420)
松嶋 健 成安造形大学, 芸術学部, 研究員 (40580882)
串田 秀也 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70214947)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 多相的コミュニケーション / 精神医療 / 実践 / コミュニケーション / 会話 / 関係性 / 多職種 |
研究概要 |
本研究では,高次脳機能障害や精神障害などの障害名が与えられた人々(the Communication Challenged; 以下CC) と精神医療現場の人々(医師,看護師,作業療法士,家族など) が相互の〈やりとり〉を多相化することを通じて,参与者全員が共に障害や困難に向きあえる開かれた関係性を再構築することを試みた。具体的には以下のアプローチに基づき多相的コミュニケーション介入の実践を行った。 1.多声化: 既存の〈やりとり〉の場を,様々な立場にある者が柔軟に出入りできる場に変える ([実践1] リエゾンカンファレンス:精神科医、看護師、理学療法士、作業療法士などでケーススタディを行う・[実践2] ケアコンソーシアム:複数施設の精神科医、看護師、言語聴覚士、施設主任などで問題事例相談) 2.多重化: CC が様々な役割で参加する新たな〈やりとり〉の場を創設する ([実践3] 着物セラピー:CCを講師とした着物の着付けの講習会・[実践4] 『イイトコサガシ』ワークショップ:CCと一般参加者が交互に様々な会話やスピーチを行う・[実践5] CCによる就労模擬面接:就職面談の専門家を面接官、CCを就労希望者とした就職模擬面接) こうした実践を通じて、CC を取り巻く精神医療現場の人々が〈治療者―被治療者〉〈介護者―被介護者〉といった限定された関係性を超えて,多様かつ根源的な生を「共に」生きることを可能にするコミュニケーション環境の一端を開いた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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