研究課題
これまで、児童・生徒の学校メンタルヘルスと学校内外の様々な援助資源の関連を、国内外の複数地域で比較調査し、日本人学校などの在外教育施設における支援のニーズを明らかにしてきた。今年度は、これまでの調査・実践の成果を、学校メンタルヘルス支援における、地域力を生かした学校づくりのマネジメントモデルとしてまとめ、海外子女教育に関する研修や学校教育支援関連のNPOに提供できるようパッケージ化し、発信していくことを目的とした。具体的には、フォローアップ調査と成果発表を中心に行った。国内外の心理学系の学会でのポスター発表やシンポジウムを行い、海外の研究者とともに国際シンポジウムも開催した。フォローアップ調査は、現地からの希望もあり、継続的な研究協力の契約を結んだ海外のモデル校で行った。モデル校では、継続的にメンタルヘルスが気がかりな児童・生徒のカンファレンスや教員へのコンサルテーションを続けてきており、フォローアップ調査を実施したことで経年変化を検討し、実践の評価を行うことが可能となった。その結果、児童・生徒のメンタルヘルスが良好になっているという結果が得られ、一定の実践の成果があったことが明らかとなった。成果発表では、学校メンタルヘルスと様々な資源の関連や、国内外における様々な指標の地域差について発表を行った。また、調査・実践をまとめ、パッケージ化に関するシンポジウムを行った。加えて、これらの成果を社会に発信するために、日本人学校に通う児童・生徒の心の健康に関する保護者向けのリーフレットを作成した。当初、教育支援関係NPOや学校経営関係者へ向けのリーフレットを作成する予定であったが、調査・実践の中で、家庭への情報提供と啓発が必要であることが見出されたため、保護者向けのリーフレットとした。このリーフレットは、海外子女教育振興財団より、各地の日本人学校に配布予定である。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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