「子ども虐待防止の実践力」を育成する教員養成のあり方

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23330225
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 教育学
• 研究機関: 大阪教育大学
• 研究代表者: 岡本 正子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50379319)
• 研究分担者: 二井 仁美 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50221974) ; 中山 あおい 大阪教育大学, 国際センター, 准教授 (00343260) ; 島 善信 大阪教育大学, 教職教育開発センター, 教授 (80457027) ; 水野 治久 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80282937) ; 鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60241197) ; 上田 裕美 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80302636) ; 本田 真大 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (40579140) ; 西牧 健吾 国立障害者リハビリテーションセンター病院, 第三診療部長 (50371711) ; 北口 和美 近代姫路大学, 教育学部, 教授 (90411941) ; 本間 博彰 宮城県子ども総合センター, 所長 (00165622)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 子ども虐待防止 / 教員養成 / 実践力 / Safegurding / 現職研修 / 学校調査 / 海外調査

研究概要

本研究は「子ども虐待防止の実践力」を育成する教員養成のあり方を明らかにすることを目的に国内及び海外調査を行った。国内調査では、大阪府及び北海道の小中高教職員と全国特別支援学校（病弱）教員調査、大学教職科目担当者調査により、児童虐待対応の現状及び虐待に係る認識と教育・研修のあり方、学部段階における虐待に関する教育の現状について分析し課題を明らかにした。海外調査からは学校におけるSafegaurding（英国）、学校における予防教育（スウｴーデン・オーストリア）、学校を支えるシステム（米国）等に関する知見を得た。それらを踏まえて教員養成段階での教育内容と方法及び教員研修のあり方について提言した。

研究成果

• [雑誌論文] 児童虐待に関する授業の成果と課題 : 学生によるレポートの分析を通して (2014)
  • 著者名/発表者名: 上田裕美・岡本正子・北口和美・鈴木真由子・北口和美
  • 雑誌名: 大阪教育大学紀要第IV部門教育科学 巻: 第62巻第2号 ページ: 103-118
• [雑誌論文] オーストリアにおける「子ども虐待防止」の取組 : 2011年9月と2013年3月の訪問調査から (2014)
  • 著者名/発表者名: 中山あおい
  • 雑誌名: 大阪教育大学国際センター, 国際センター年報 巻: 第19号 ページ: 21-18
• [雑誌論文] 子ども虐待予防の観点からみる高等学校家庭科保育分野に関する考察 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子・牧野詠理
  • 雑誌名: 生活文化研究 巻: 51 ページ: 1-22
• [雑誌論文] 性的虐待 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子・山本恒雄
  • 雑誌名: 精神科 巻: 23巻5号 ページ: 513-528
• [雑誌論文] 性的虐待・家庭内性暴力を受けた子どもの家族支援の現状と課題 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子・渡邊治子
  • 雑誌名: 子どもの虐待とネグレクト 巻: 13巻第2号 ページ: 216-228
  • 査読あり
• [雑誌論文] 性の調査研究 : 性的虐待を受けた子どもの中長期的ケアの実態とあり方に関する研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子
  • 雑誌名: 世界の児童と母性 巻: 第71号 ページ: 24-30
• [雑誌論文] 高等学校家庭科における子ども虐待の取扱い : 教員へのヒアリングを通して (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木真由子・岡本正子・岡本真澄
  • 雑誌名: 生活文化研究 巻: 50 ページ: 75-84
• [学会発表] 小中学校教師の子ども虐待防止の研修の必要性の認識 : 虐待対応経験による検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 本田真大・水野治久・岡本正子・二井仁美
  • 学会等名: 第13回日本トラウマテイックストレス学会
  • 発表場所: 福島市
  • 年月日: 2014-05-17
• [学会発表] 子ども虐待防止に関わる学校と教員のケア機能 : 学校調査から (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子・島善信・二井仁美・水野治久他
  • 学会等名: 日本子ども虐待防止学会第19回学術集会
  • 発表場所: 松本市
  • 年月日: 2013-12-14
• [学会発表] イギリスのsafeguarding children : レスター州の試み (2013)
  • 著者名/発表者名: 中山あおい
  • 学会等名: 日本子ども虐待防止学会第19回学術集会
  • 発表場所: 松本市
  • 年月日: 2013-12-14
• [学会発表] 子どもの危機的状況に学校や教師が果たしうる役割と機能, 子ども虐待防止に関わる学校と教員のケア機能 : 学校調査から (2013)
  • 著者名/発表者名: 本間博彰
  • 学会等名: 日本子ども虐待防止学会第19回学術集会
  • 発表場所: 松本市
  • 年月日: 2013-12-14
• [学会発表] 学校における子ども虐待予防教育 : 概念の整理と高等学校家庭科における実践 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子・岡本真澄・鈴木真由子
  • 学会等名: 日本子ども虐待防止学会第18回学術集会
  • 発表場所: 高知市
  • 年月日: 2012-12-08
• [学会発表] 学校における子ども虐待予防教育 : 概念の整理 (2012)
  • 著者名/発表者名: 二井仁美
  • 学会等名: 日本子ども虐待防止学会第18回学術集会
  • 発表場所: 高知市
  • 年月日: 2012-12-08
• [学会発表] 家庭学校の歴史と現在 (2012)
  • 著者名/発表者名: 二井仁美
  • 学会等名: 子ども虐待防止協会道北支部研修会
  • 発表場所: 旭川市
  • 年月日: 2012-02-18
  • 招待講演
• [学会発表] 「性的虐待を受けた子どもへのケア・ガイドライン」策定の背景 : 児童養護施設・情緒障害児短期治療施設への調査から (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子
  • 学会等名: 第52回児童青年精神医学会総会(パネラー)
  • 発表場所: 徳島市
  • 年月日: 2011-11-12
• [図書] 「子ども虐待防止の実践力」を育成する教員養成のあり方, 2011～2013年度科学研究費助成事業報告書 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子・二井仁美・水野治久・本田真大・鈴木真由子・北口和美・上田裕美・西牧謙吾・中山あおい・島善信
  • 総ページ数: 1-393
  • 出版者: 「子ども虐待防止の実践力」を育成する教員養成のあり方研究会
• [図書] 子育てと子ども虐待, 『家族生活の支援』, (一社)日本家政学会家政教育部会編 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子
  • 総ページ数: 52-67
  • 出版者: 建帛社
• [図書] 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子ども, 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもへの支援, 八木修司・岡本正子編 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡本正子
  • 総ページ数: 29-42
  • 出版者: 明石書店