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2011 年度 実績報告書

対人援助職者の専門職アイデンティティ形成とジェンダー

研究課題

研究課題/領域番号 23330228
研究機関仙台白百合女子大学

研究代表者

槇石 多希子  仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (80209402)

研究分担者 松本 大  東北福祉大学, 総合福祉学部, 助教 (50550175)
櫻 幸恵  岩手県立大学, 社会福祉学部, 助手 (60347185)
小林 建一  聖園学園短期大学, 保育科, 教授 (80517160)
香曽我部 琢  上越教育大学, 学校教育学部, 講師 (00398497)
高橋 満  東北大学, 教育学研究科, 教授 (70171527)
廣森 直子  青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (40315536)
キーワード対人援助職 / 実践コミュニティ / 成人教育 / 社会教育関係職員 / 看護師 / 保健師 / ジェンダー / アイデンティティ
研究概要

この研究は、看護師、保健師、ソーシャルワーカー、教師(特別支援学校の教師)など対人援助職・者の専門職としてのアイデンティティが日常的な職場の実践コミュニティでいかに形成されるのかということを明らかにしつつ、これと対比した社会教育関係職員の専門性を明らかにすることを目的としたものである。共同研究の初年度は、これまでの先行研究の収集と検討を行うとともに、調査対象機関の予備調査および20年目の看護師に対するヒヤリングを実施した。とくに、欧米のworkplace Iearning研究については、研究分担者高橋がすでに文献の収集と検討をすすめており、教師、看護師、社会福祉士などの専門職者の専門性の形成における成人教育の方法的な提案を得ている。この成果を受けて、共同研究者は研究の分析枠組みについての共通認識をもつに至った。
とくに、看護師・保健師についての検討すべき先行研究についてはすでに取得済みであり、ケア、援助、支援についての哲学的、社会学的検討についても平成23年度の日本社会教育学会や日本都市学会等で報告した。また、医療・保健・福祉に関する対象自治体の数値を統計的に概観し、医療政策・制度改革の概要を把握した。宮城県、岩手県の看護協会の保健師会の役員の方々にはすでに予備的なヒヤリングを行っていたので、岩手県の1950年代~1970年代に活動した保健師へのヒヤリング調査を実施した。その成果は、仙台白百合女子大学・人間発達研究センター紀要に論文として掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

共同研究者の勤務する大学の多くは、東日本大震災の被害を受けており、23年度は学内の業務も通常よりも多くなり、研究会の開催も予定よりも少なかった。研究の進み方にもややばらつきがあるし、必ずしも情報が研究者すべてに共有されているわけではないという状況にある。

今後の研究の推進方策

共同研究者の各課題についての本格的な調査の実施と分析を行い、研究目的である、職場・労働の場である実践コミュニティにおける学びの方法と構造を明らかにするとともに、それぞれの専門職の専門性とは何か、そこにおけるジェンダー問題を明らかにすることをめざす。ソーシャルワーカーについては、前年度の取り組みを受けて実施できるように対象機関を選定し、調査を実施する。研究会の開催を多くして、ジェンダーの視点について共通理解を図りたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 支援ネットワークをつくる保健師の力量2012

    • 著者名/発表者名
      槇石多希子、高橋満
    • 雑誌名

      仙台白百合女子大学・人間発達研究センター紀要

      ページ: 21-45

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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